6月26日、米通信事業者2位のワールドコムの巨額粉飾決算が明らかになった。1998年から01年にかけ、60兆円もの資金を借り入れ、バブル的な投機に走った米通信事業者の多くは、今や莫大な債務と収益低迷の二重苦に身動きが取れない。空売りなど不正会計で繕った財務諸表もついに化けの皮がはがれた。競争激化で通信料が大幅に下がるなか、新たな収益源を育てるのも容易ではない。自由競争を標榜した米通信業界が陥った経営危機は、日本の通信業界にも微妙な影響を与える。NTTグループの競争力制限に向けた動きが鈍化し、再びNTTの支配力が強まる可能性もある。