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<BCN REPORT>「CeBIT asia」、上海で開催 中国、年間1000万台のパソコン市場に
2002/09/16 21:12
週刊BCN 2002年09月16日vol.957掲載
「CeBIT asia 2002(セビットアジア)」が9月2日から4日間、中国・上海市の上海新国際博覧会場で開催された。会場には30か国から700社の出展社が参加し、中国最大のIT関連展示会となった。CeBITは毎年ドイツ・ハノバーメッセで開催されている欧州最大のIT関連事務機械総合展示会だが、ドイツ・ハノバーメッセの展示会事務局はこの展示会のアジア地区開催地に中国・上海を選択し、昨年のプレ開催を受けて、2回目の今年に本格開催にこぎつけた。
一歩リードする台湾勢 会場には中国移動通信(ChinaMobile)をはじめとした中国勢のほか、台湾勢、ドイツ勢、韓国勢、米国勢、日本勢が独自ブースや国別パビリオンに出展し、国際色豊かな展示会となった。特に台湾勢は会場内に大きな台湾パビリオンを設け、200社以上が出展し、中国市場の開拓に意欲を示した。 台湾パビリオンの一角に出展したキング・テックの王社長は、「中国進出の足がかりとして今回出展した。弊社はストレージベンダーだが、中国市場は関連産業が年率20%以上伸びており、これからの成長を期待している。すでに中国国内のITデュストリビュータと販売チャネル構築に向けて話し合いを始めており、北京市内の中関村に現地事務所も開設した。われわれはまだ中国では無名なので、キング・テックの名前を来場者に少しでもアピールできればと思っている」と語る。 北京に本社を置く市場調査会社IDC北京は、中国の2002年パソコン出荷台数をデスクトップ975万台、ノートブック80万台、計1000万台突破と予測している。01年は計910万台だった。 台湾からの出展者によると、人口2千数100万人の台湾からすでにIT産業を中心に100万人以上が中国大陸に来ているという。世界のIT工場として一時代を築いた台湾の企業集団が、同じ中国語圏に先行して参入し、中国大陸のIT産業を牽引している様子がうかがえる。 日本勢では、京セラ、キヤノン、セイコーエプソン、ミノルタQMSなどがレーザープリンタ、デジタルカメラ、プロジェクタを中心に展示を行った。また、松下電器産業はパナソニックブランドでデジタルビデオカメラやSDメモリカードのデモを行った。アジアの基軸都市を目指す 会場となった上海新国際博覧会場は、上海地区の海側に位置する浦東地区にある。浦東地区は90年までは上海の市街地とは中心を流れる黄浦紅によって隔離された農村地帯だったが、90年に浦東新区の名称で国家プロジェクトとして再開発を行う地区に指定し、深センなどの経済特区と同様の優遇措置が与えられ、開発が進められた。 開発開始10年後の00年にはエレクトロニクスから通信、バイオ、製薬、化粧品、飲料など外資系企業をはじめとしてさまざまな業種の企業が生産工場や研究施設をこの地区に構え、浦東新区だけで920億元(1兆3800億円:1元=15円・上海市浦東新区統計)を稼ぎ出すまでになっている。 浦東新区には上海新国際空港も建設され、来年10月には空港と市内を結ぶリニアモーターカーも開業する。欧風の建物が並ぶバンドゥ地区から黄浦紅を隔てた対岸の地区には金融機関の高層ビルが建ち並び、発展する中国の今を望むことができる。上海は浦東新区開発でアジアの経済・貿易・金融の基軸都市を目指しているという。
「CeBIT asia 2002(セビットアジア)」が9月2日から4日間、中国・上海市の上海新国際博覧会場で開催された。会場には30か国から700社の出展社が参加し、中国最大のIT関連展示会となった。CeBITは毎年ドイツ・ハノバーメッセで開催されている欧州最大のIT関連事務機械総合展示会だが、ドイツ・ハノバーメッセの展示会事務局はこの展示会のアジア地区開催地に中国・上海を選択し、昨年のプレ開催を受けて、2回目の今年に本格開催にこぎつけた。
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