60歳以上のネット技巧派集団

「no club」は、60歳以上の高齢者が結成したパソコン交流会。発足は、軍浦市で開催しているパソコン教室への参加がきっかけとなった。
リー・ヨンベク部長は、「シルバー級のパソコン教室を1か月間受講したが、せっかく受講したからには、技能を高めていかなければもったいない。そういった意識をもった仲間を集めて2000年にクラブを作った」と、クラブ発足に至った経緯を説明する。教会だった建物の1室を借りて10人程度のメンバーでスタートした。軍浦市はパソコンを支給し、運営費として年間に平均40万円程度を支援している。
活動は、月曜日から土曜日までの6日間。メンバーは60-80歳の高齢者が中心。元会社員をはじめ、元教師や元公務員、元軍人など、失礼ながら第一戦を退いた面々で構成される。
ホームページの作成やデジタルカメラで撮影した画像の編集など、コンピュータ関連の技術をメンバー同士で教え合う。「作品をクラブのホームページで紹介している。なかには、Java言語を使ってアルバムのように作成する技術を取得した者もいる」という。コンピュータ関連以外でも、英語や日本語などの会話を学習したり、登山や囲碁といった活動もある。
メンバーの数は、今年6月初旬で90人を突破した。今後は、「この会員を増やすことに加えて、国際的にコミュニケーションを広げていきたい」としている。