携帯活用の「モバイルキャンパス」

韓国・淑明女子大学(ソウル市)は、携帯電話を使った授業の出欠席の確認や図書館、食堂の利用、証明書発行などを可能とした「モバイルキャンパス」を実現しており、2003年9月からはPDA(携帯情報端末)の利用も可能にする。
ジョン・ウォンチェー・情報コミュニケーション学部長は、「PDAは価格が高いので、携帯電話に比べて普及が遅れた。しかし携帯電話に比べ多くの情報量を格納でき、なおかつ接続しやすいため、モバイルキャンパスの利便性が高まる」と期待を寄せる。
同大学が、「モバイルキャンパス」を実現したのは02年9月。「赤外線通信」が可能な携帯電話から、校内の各所に設置された「赤外線アダプター」に必要な情報を転送し、本人確認と決済などができる。講義室での携帯による出欠確認、図書館では本の利用状況の照会もできる。決済では、校内の食堂をはじめ自動販売機や売店、ATM(現金自動預払機)、駐車場などで利用が可能だ。