ネット販売が大幅拡大

5年後のチャネル(販路)別の当社の売上構成比率は、ダウンロード販売が2割、書店・コンビニエンスストアなど異業種チャネルが3割、パソコン専門店が5割を予想している。現在は、パソコン専門店が約95%、ネット販売が約5%。これに比べれば、大きく変化する。
当社のようなコンピュータソフトの流通事業者にとって、大きな変化が今後5年間で起こる。
今後、パソコンのコモディティ(日用品)化がさらに進む。これを受けて、売れ筋ソフトの価格が下がり、異業種チャネルが拡大する。また、ネット販売が拡大する。ネット販売の比率は、少なくとも全体の3割程度に拡大するが、半分を超えることはないと考えている。
しかし、ソフト流通のビジネスモデルは変わっても、流通事業そのものはなくならない。例えば、マイクロソフトやアドビシステムズなどの大手ソフトベンダーは、代理販売をやめる気配はなく、一方で、中堅・中小ソフトベンダーは当社の流通網を活用することでコストを削減できる。また、売れ筋動向など、市場の動きをベンダーに還元し、次の商品開発に生かすこともできる。
今後5年間、市場は拡大基調にある。ただし、コンシューマ市場の拡大幅については予測が難しい。年率2割、3割で伸びるのは難しく、個人的には今の1.5倍程度をイメージしている。一方、法人向けのソフト販売は、ソフトの資産管理サービスなども含めた複合的な収益が期待できる。