その答えとして、初日午前の基調講演でトンプソン会長兼CEOは、「ITインフラ、情報、インタラクションの保護」というビジョンを用意した。セキュリティとアベイラビリティ(可用性)といった旧両社が目指してきた方向性を包括する考え方で、(1)障害発生時や攻撃にも耐えられる継続的な運用を行うためのインフラ構築、(2)データの改ざん防止やバックアップなどによる情報の保護、(3)フィッシング防御などによる安全なオンライン取引(インタラクション)環境の整備──の3つを実現するソフトメーカーへと変貌したことを意味する。今回のイベントで、そのビジョンをもっとも具現化したのが、「Data Center Foundation(データセンターファウンデーション)」の発表だった。