OKIデータ(前野幹彦社長)はここ数年、世界レベルで生産プロセスを短縮化し、高品質の製品を迅速に市場投入する「グローバル・オペレーション・マネジメント」体制の整備を進めてきた。同社の世界生産拠点は、日本の福島事業所のほか、英国、タイ、中国にある。このうち福島事業所は、迅速な製品供給体制「READY TO SELL」を実現する叩き台をつくり、同社の世界拠点にその手法を発信する工場の役割を果たしている。今は、「新生産プロセス」の構築や「ムダ取り活動」と呼ぶ生産性を上げる活動を展開。同事業所からは、OKIデータが世界のプリンタ市場で勝ち残るための生産革新が垣間見える。(谷畑良胤(本紙編集長)●取材/文)
03年には、新生産プロセスの構築「Vプロジェクト」を開始した。世界市場にタイムリーな製品を供給する「READY TO SELL」を実現するため、生産管理や需給調整、販売物流、原価管理などの経営情報を一元化して共有し、世界レベルで業務プロセスの統合を目指している。将来的には、需給調整や生産計画、資材調達を中核機能として、短サイクルのコンカレント(同時並行)計画を立てられるように、世界的なシステム統合を行う計画である。 その第一弾として、昨年8月には福島事業所とシングルプリンタを生産するタイ工場に、SAPのERPを導入し、業務を統合化した。各プロセスのデータ連携と即時データの取得、精度の向上ができたほか、需給調整の週次化や1週前の確定生産、PULL生産などを実現するまでに効率化することに成功した。
OKIデータ(前野幹彦社長)はここ数年、世界レベルで生産プロセスを短縮化し、高品質の製品を迅速に市場投入する「グローバル・オペレーション・マネジメント」体制の整備を進めてきた。同社の世界生産拠点は、日本の福島事業所のほか、英国、タイ、中国にある。このうち福島事業所は、迅速な製品供給体制「READY TO SELL」を実現する叩き台をつくり、同社の世界拠点にその手法を発信する工場の役割を果たしている。今は、「新生産プロセス」の構築や「ムダ取り活動」と呼ぶ生産性を上げる活動を展開。同事業所からは、OKIデータが世界のプリンタ市場で勝ち残るための生産革新が垣間見える。(谷畑良胤(本紙編集長)●取材/文)