オラクルのSaaSビジネスには主に二つの顔がある。一つはユーザー企業向けのアプリベンダーとしての顔。CRMやERPなど自社パッケージとして販売するソフトを、ユーザー企業にSaaSサービスとして販売するのがそれだ。米オラクルは約2万台のサーバー、4ペタバイトを超えるディスク装置を持つ大型データセンターを自社で保有・運営し、ソフトの機能をSaaSサービスとしてユーザー企業に販売する。日本ではCRMの「Siebel CRM On Demand」だけの展開にとどまるが、米国では10種類ほどのSaaSサービスをすでに提供している。日本でも今後、米国並みにラインアップを拡充する可能性があるだろう。