その他
【外資幹部Q&A】 米ウォッチガード
2008/11/24 14:53
週刊BCN 2008年11月24日vol.1261掲載
セキュリティベンダーである米ウォッチガード・テクノロジーズのCEO、ジョー・ワン氏が来日し、グローバル戦略と日本市場について語った。同社は中堅・中小市場に強みを持っていて、製品価格3000-6000ドル規模の市場をけん引している。今後は大企業向けへの製品戦略を強化する。
「UTMでパフォーマンス低下」は誤り
SMBとハイエンドの市場でUTM伸ばす
――グローバルでのUTM市場をどう見ているか。
ファイアウォールの伸びがフラットになってきているなか、UTMはグローバルで20-30%程度の成長を続けている。
――改めて、UTMのメリットについて述べていただきたい。
UTMにはファイアウォール/VPNなど5-6製品を一緒に導入することができる。このような特性から、コスト面で大きなメリットがある。ユーザー企業のなかには、パフォーマンスが悪いというような間違った認識をもっているところもある。だが、当社のプロダクトはさまざまなベンダーを評価し、そこからライセンスを買ってそれをUTMで統合した形で提供している。パフォーマンス面では問題ない。
――ハードに障害が起こる場合もあると聞くが…。
その点に関していえば、HA(ハイアベイラビリティ)機能を提供している。二つのUTMを導入し、冗長構成にすることを奨めている。UTMを2台導入する場合の特別価格も用意している。そもそも故障率は他社に比べて低いのが当社の特色だ。他社がソフトウェアからUTM販売に移行しているのに対し、当社は最初からハードとソフトを両方提供している強みがある。
――今後のチャレンジは。
IDCの調査で、3000-6000ドルの中堅市場でNo.1を獲得している。だが、上のマーケットもUTMを検討している状況で、当社もラージカンパニー向けに製品を投入している。大企業向けについていえば、まだ新参者だ。ワールドワイドでは米国と比べてアジアの成長が早い。今後は大企業とSMBの両方での成長を目指す。特に日本でのチャレンジはハイエンドのマーケットをターゲットにできるパートナーと組んでいくことだ。
――今後の新製品となる「XTM」について説明してほしい。XTMは調査会社から出てきた言葉だと聞いたが、定義は決まっているのか。
XTMは拡張可能な脅威管理(eXtensible Threat Management)という意味だ。拡張可能なセキュリティ、ネットワーク、柔軟な管理性などが当てはまる。今後発売する製品ではIBMのシステム管理製品「Tivoli(チボリ)」などと連携した管理を実現する。英語版は今年中もしくは来年の初頭に、日本版は2009年4月頃の発売を予定している。
セキュリティベンダーである米ウォッチガード・テクノロジーズのCEO、ジョー・ワン氏が来日し、グローバル戦略と日本市場について語った。同社は中堅・中小市場に強みを持っていて、製品価格3000-6000ドル規模の市場をけん引している。今後は大企業向けへの製品戦略を強化する。
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