「飛んでいる飛行機から、飛んでいる飛行機に飛び移る」。日本マイクロソフトの社長を務める樋口泰行氏は、新経営体制の記者発表において、イノベーションのスピードを緩めず、スムーズな社長交代を実現するとして、飛行機を例に説明した。
このところ、外資系企業ではトップが突然変わったり、空席の状態になったりするケースが散見される。トップ交代でドタバタしている外資系企業を反面教師として、日本マイクロソフトでは、駅伝で襷(たすき)をつなぐかのような社長交代を目指すという。「日本に根づき、日本で発展してきた。これからも日本で信頼される会社でありたい」と樋口氏は強調した。
記者発表では、7月1日付で現社長の樋口泰行氏が代表執行役会長に、平野拓也氏が代表執行役社長に就任すると発表した。また、平野氏は、3月2日付で代表執行役副社長に就任している。
平野氏は1970年北海道生まれ。社長の就任にあたって「クラウドを中心にわくわくするような提案をしていきたい」と意欲をみせた平野氏。きれいな飛行機雲を描けるのか。新しい飛行機に期待がかかる。(畔上文昭)

左から樋口泰行氏、平野拓也氏、ジャンフィリップ・クルトワ・インターナショナルプレジデント