グループウェアで隆盛を極め、いまではクラウドカンパニーに変貌を遂げたサイボウズが、パートナー企業向けイベント「サイボウズ パートナーミーティング 2015春」を4月24日に開催した。350人ほどが入る講演会場は満席で、立ち見が出るほどの盛況ぶり。また、パートナー企業が自社の製品・サービスを披露する展示会場も活況を呈していた。そのイベントの様子をレポートする。
さらなる成長を目指して パートナー支援を強化

サイボウズの青野慶久社長 サイボウズはこれまで、直接販売とパートナー企業を経由した間接販売の両輪でビジネスを手がけてきた。最近では、間接販売が急成長している。イベントの冒頭、青野慶久社長が登壇して「昨年は、間接販売が伸びて、売り上げの約7割を占めるまでに成長した」とアピールした。また、「今年は、パッケージが前年実績を上回っていることに加え、クラウドが前年比167%を記録するまでに急伸している」と述べた。
サイボウズの2015年の全社スローガンは、「Ready for Next Jump ─もっと高く跳ぶために、今できることを─」。同社は、さらに飛躍するためにパートナー企業への支援を強化する。
具体的には、「認定資格制度のリニューアル」「今秋から実施するオフィシャルパートナー制度の改革」「営業拠点の新設による営業体制の強化」「クラウドサービス『cybozu.com』におけるアカデミック/ガバメント向けライセンスの追加」という四つの策を講じることを予定している。

優勝トロフィーを受け取る大塚商会の後藤和彦上席執行役員(写真右)「CYBOZU AWARD 2015」を実施 8年連続で大塚商会が受賞
また、イベントでは2014年の販売実績に寄与したパートナー企業を称えるパートナー表彰制度「CYBOZU AWARD 2015」も開催。年間販売金額が最も高い企業に贈られる「パートナー・オブ・ザ・イヤー」を筆頭に、年間販売額の前年増加率で顕著な実績を残した企業には「サイボウズ・アワード優秀賞」、売り上げや販売件数など部門ごとに優秀な実績を残した企業には「サイボウズ・アワード部門別賞」が贈られた。
パートナー・オブ・ザ・イヤーでは、8年連続で大塚商会が受賞。サイボウズ・アワード優秀賞では、リコージャパン、富士ゼロックス、富士通の3社がそれぞれ受賞した。
イベントでは、パートナー企業との協業強化によって、サイボウズのビジネスがますます熱を帯びてきていることが実感できた。さらにアクセルを踏み込んでビジネスが加速するサイボウズに、これまで以上に注目が集まっている。