週刊BCN編集部のセッションは二つ。一つは 「オープンとデジタルのイノベーション ~IoTやAIはインフラとなる~」、もう一つは「デジタル革命最前線~FinTech、ブロックチェーン、最新PaaS市場……基本のキから総ざらい~」である。

畔上文昭 編集長 一つめを担当したのは、編集部の畔上文昭。まず、蝉とIoTの関係を紹介。情報を正確に把握すれば、常識だと思っていたことが間違っていたことに気づくとし、これがIoTの本質の一つだと紹介した。また、IoTとビッグデータ、クラウド、AI(人工知能)といったキーワードは、それぞれ密接に関係していて、これからのITの基盤となると説明。その先にオープンイノベーションやデジタルトランスフォーメーションがあると解説した。

本多和幸 記者 もう一つのセッションは、本紙でFinTechの連載を担当する本多和幸が登壇。冒頭でここ数年のキーワードを用いながら、変化のスピードについて解説。そのうえで、昨年来、大きな盛り上がりをみせるFinTechを重点的に紹介し、それに関連するブロックチェーンについて、実際に現場で取材をしている記者の目線で市場の動きを解説した。また、FinTechは、スタートアップ企業と大手SIer、金融機関の三者によるオープンイノベーションの最先端にあると紹介。スタートアップ企業各社の取り組みや特色、国や業界団体の動きなどを詳しく解説した。FinTechでは不確定要素も大きく、とくにブロックチェーンに関しては各社が模索している状態。「まだまだこれから参入のチャンスがあるので貪欲に情報を収集してほしい」と講演を締めくくった。