【サンフランシスコ発】米グーグル(サンダー・ピチャイCEO)は、米サンフランシスコで4月9日から11日まで開催したイベント「Google Cloud Next '19」で、法人向けクラウド事業において、エンタープライズ顧客の獲得に注力する方針を明確にした。オンプレミスとクラウドを統合管理できるプラットフォーム「Anthos」に加え、マイクロソフトのSQL ServerやActive DirectoryをGoogle Cloud Platform(GCP)上へ移行・拡張できるマネージドサービスを発表。企業の情報システムに必要な全ての機能をグーグルが提供するのではなく、企業がすでに保有しているIT資産を、現実的なシナリオの下で段階的にクラウド化していく方針に舵を切った。

グーグル・クラウド・ジャパン
阿部伸一代表

 会期中は、GCPの顧客層の中心となっているウェブサービス企業よりも、製造や小売りといった一般業種の大手企業の取り込みを狙った発表が相次いだ。グーグル・クラウド・ジャパンの阿部伸一代表は、機能拡充の方針だけでなく、販売戦略においてもエンタープライズ指向は強まっていると説明。「ユーザー企業に寄り添う方針をさらに徹底し、営業体制の強化に注力している」と話す。顧客から同社に対しては、より積極的な訪問・提案が求められており、グローバル共通の課題として営業担当者の増員に取り組んでいるという。(日高 彰)