台湾の人工知能(AI)企業のエイピア(Appier)と、オンライン展示会専門企業のエボルトは10月26日、新型コロナウイルスの流行で需要が高まっているオンライン展示会の領域で協業すると発表した。

松塚展国 アドソリューションセールスVP

 エボルトの検見崎裕代表取締役は、東京五輪・パラリンピックや、新型コロナウイルスの感染拡大で、展示会が中止や延期などの影響を受けていると説明した上で「展示会に出展したいという企業と、展示会を訪問したいという来場者の需要は消えていない。どこに向かっているかというと、オンライン展示会だ」と述べた。

 2019年にオンライン展示会事業をスタートさせた同社は、需要の高まりを受け、オンライン展示会を訪れた人にとって、新たな発見につながる仕組みが必要と判断。エイピアと手を組み、同社の顧客エンゲージメントプラットフォーム「AIQUA(アイコア)」を自社ソリューションに導入することを決めた。

 両社は今後、来場者のオンライン展示会場外の行動データなどをAIQUA上で分析し、興味に合った出展企業の情報をプッシュ通知で知らせる「evort offer(エボルトオファー)」と、オンライン展示会場内で流れる15秒のCMを視聴し、気になったブースを選択できる「evort walk(エボルトウォーク)」を提供する。

 エイピアは、米ハーバード大を卒業し、長年にわたってAIを研究するチハン・ユー氏がCEOを務める。17年には、米経済誌フォーチュンが選ぶ「AI革命をリードする50社」に、アジア発の企業4社のうちの1社として選ばれた。

 エイピアジャパンの松塚展国・アドソリューションセールスVPは「オンライン展示会のユーザー体験はさらに向上できる。両社の連携で新たなオンライン展示会の形を提供していく」と語った。(齋藤秀平)