クラウド環境の運用自動化製品を提供するHashiCorp Japanは5月27日、事業戦略説明会を開催した。エンタープライズ市場の開拓、パートナーエコシステムの確立などに取り組み、国内事業の拡大を目指す方針を発表した。

花尾和成 カントリーマネージャー

 HashiCorpは、マルチクラウド環境でのインフラ構築において、コードによる設定変更作業や履歴変更などができる「HashiCorp Terraform」、シークレット情報(トークン、パスワード、証明書や暗号化キーなど)を一元管理する「HashiCorp Vault」を主力商材としており、国内では2018年から事業を展開している。

 説明会で花尾和成・カントリーマネージャーは、「アジャイル開発やDevOpsなどデジタル変革が進む中で重要となる、『ゼロトラストモデル』を実現できるソリューションとして提案を進めていく」と述べた。

 エンタープライズ市場では、人員を拡充し営業体制を強化する。国内で導入実績のあるTerraformとVaultによって顧客基盤を作り、ゼロトラストをキーワードとして、DXの取り組みを進める大手企業への導入を目指す。

 パートナー戦略では、ディストリビューターのネットワールド、4月に戦略的提携を結んだシスコシステムズといった既存パートナーとの連携強化を図る。新規パートナーとして大手SIerの開拓にも着手する。

 また、知名度が低いことを課題として挙げ、メディア露出の強化、日本語でのコンテンツ提供などに取り組んでいくという。(岩田晃久)