「ビジネスソフトは、パソコン本体の業務効率化を図るためのもの。簡単で分かりやすくなければ意味がない」というのがコンセプト。なおかつ、「業務や習得で使うものだから、根詰めたビジネスマンを癒せるようなソフトを作りたい」。そのため、アニメや漫画のキャラクターを採用したソフトウェアを開発してきた。これまで数々のキャラクターを採用したソフトウェアを発売。トレーニングソフト市場では、上位シェアに君臨し続ける。 


　売れるソフトを製品化するためには、「ビジネスソフトの用途とキャラクターのイメージを壊さないバランスを保つことが重要」という。「キャラクターを活用して、なおかつ本物志向でなければ消費者は購入してくれない」からだ。

　今年12月6日に「ウイルスキラー北斗の拳2003」を発売し、セキュリティソフト市場にも参入した。「週刊少年ジャンプ」で連載していた「北斗の拳」を題材に、主人公のケンシロウが凶悪な敵のウイルスを撃退する。「小学生が楽しく使えて、なおかつセキュリティの大切さを学んでくれたらと思う」。

　BCNランキングによると、12月2－8日のメーカー別シェアで4位を獲得した。「セキュリティソフト市場は、大手ソフトメーカーが確固たる地位を確立しているため、普通では太刀打ちできない」と話すものの、「シェア20％を獲得したい」と闘志を燃やす。