「スマイル」一筋で10年目を迎えた──。中小企業が中心だった入社当時に比べれば、大手企業市場へ進出を果たすなどスマイルは大きな変化を遂げた。「当時、何十枚ものフロッピーを顧客先でインストールしていたのが、今となっては懐かしい」ネット経由でアップデートする現在と比べれば隔世の感がある。今は、中堅・中小企業向けのスマイル販売戦略の企画立案に携わると同時に、今後さらに拡大が見込まれる大手企業への拡販策を日夜練り続ける。「中堅・中小向けのスマイル販売に関しては全国の支社支店の販売課との連携密度が高く、これまでの経験も大いに役に立つ。一方で、大手企業向けの販売戦略の策定では、従来の売り方と違いが大きい」
製品をあまり見せず、よどみないコンサルテーションで営業を仕掛けていく外資系ERPベンダーがある一方で、愚直なまでに「スマイルという製品を顧客に見せながら、投資対効果や使い勝手の良さを説いていく」。まじめにコツコツ積み上げる大塚商会の営業スタイルがにじみ出る。販売戦略の立案をする観点から見て、どちらのスタイルがよいのか試行錯誤が続く。これから10年を考えたとき、これまでの10年にも増して大きな変化が起こりうる。だが、常に真正面から顧客と向き合う地道な営業スタイルは、今後も変わらず受け継がれていく。
プロフィール
西川 千尋
(にしかわ ちひろ)1971年、三重県生まれ。94年、学習院大学法学部政治学科卒業。同年、大塚商会入社。大塚商会のERP(統合基幹業務システム)「スマイルシリーズ」の販売支援に従事。02年12月、本社SMILE推進課転属。スマイルシリーズの販売促進に関する企画立案を担当する。