「技術に自信がある企業ほど、マーケティングや営業を軽視している」
ネットコマースの斎藤昌義代表取締役CEOの持論であり、この考えが同社を立ち上げる原動力にもなった。
ネットコマースは、ITベンチャーを対象に、営業とマーケティング業務の支援、コンサルティングサービスを手がける。
「ITベンチャーの多くは、技術力は長けているが、売り方を知らなすぎる。自分たちが売りたい製品・サービスばかりを重要視して、顧客が欲しいものは何かを分かっていない。結局、顧客視点という言葉を本当に理解している企業が少ないんですよ」
売るための仕組みづくり。それが同社のビジネスだ。企業や提供する製品・サービスが異なっても、自らの営業手法で、売れる商材にする自信がある。
大学卒業後日本IBMに入社し、営業を担当。10年以上経験した「日本IBMで培った当たり前の営業スキル」を土台に、独自の営業手法を編み出してきた。広い視点で営業スキルを身に付けるため、アウトドアショップの経営という新領域にチャレンジしたこともある。
語り口調は穏やかで、気さくな雰囲気の持ち主。だが、それとは裏腹に、自らの営業スキルに対する強い自信も覗かせる。
どの企業でもうたわれる「お客様視点」という言葉。
ネットコマースは、その言葉の追求と、強い技術を市場に出すための仕組みづくりに力を尽くしている。
プロフィール
斎藤 昌義
(さいとう まさのり)1958年、大阪府生まれ。82年、東京学芸大学教育学部卒業。同年、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)入社。製造業の営業を担当。95年、日本IBM退職。その後、アウトドアショップの経営を経験したのち、インターネット・マーケティングのコンサルティングサービスや、IT関連ビジネスの新規事業計画策定などのネットコマースを設立、代表取締役CEOに就任した。執筆活動にも積極的で、主な著書に、「インターネット時代のネットコマース入門」、「Eメールのマナーと常識」がある。