福岡県出身の村上良太。「あまり九州男児っぽくないとよくいわれるけれど、意外に頑固なところもある」そうだ。
3人兄弟の長男で、責任感が強く、面倒見がいい。成長を続けているシステムインテグレータ(SIer)のアイ・システムで、現在、5件の開発プロジェクトを同時に率いて、自らの「頑固なところ」を発揮しながら、部下たちの力をうまく引き出している。
「やらせるのではなく、『なぜこの仕事をするのか』を理解してもらうまで、きちんと説明する。そして、個人に責任をもたせることで、モチベーションを高める。もし、開発の過程で問題にぶつかったら、自分も入ってヘルプする」。村上のこうした指導力は会社に高く評価され、これまで数十件の重要プロジェクトのリーダーを任されてきた。
「中学・高校生の頃から、機械を分解することが好きだった」。「自分でつくったシステムで社会の役に立ちたい」。村上は独自のプログラム解析ツール「i-Tool」を使って、客先の既存システムの問題点を洗い出し、再構築を提案することに力を注いでいる。効率のよいシステムを提供することによって、コスト削減やビジネスの改善につなげる。
アイ・システムは、公共セクターなどでシステム再構築の需要が旺盛な状況にあって、順調に案件を獲得している。高まっている需要に対応するために、エンジニア体制の強化に取り組んでいるところだ。
村上は、「新しいメンバーが早期に戦力になるよう、もう少し強く九州男児を意識して、頑固なところを際立たせたいと思っている」という。(文中敬称略)
プロフィール
村上 良太
村上 良太(むらかみ りょうた)
九州工業大学大学院の情報工学研究科(情報システム専攻)を修了して、2003年4月、アイ・システムに入社。鉄道会社や電話会社、メーカーなどに向けたシステム開発のプロジェクトをリーダーとして率いてきた。現在は、公共システムソリューション部のマネージャーを務めており、独立行政法人や公益財団法人の顧客を担当している。