趣味は、キューバンサルサ。キューバで普及したスタイルのダンスだ。「サルサでは男性が女性をリードする。できなければ一緒に踊ってもらえない。ダンスの経験なんてなかったから、リードするどころか、リズムにさえ乗れず、心が折れそうだった」と、岩村雄一郎は初めてのキューバンサルサを振り返る。
自治体に常駐し、システムの運用保守を担当したのが、キャリアのスタートだった。現場での高い要求に応えるのはいい経験となったが、他人がつくったシステムの運用にはどこか力が入らない。自分がリードして、システムを構築したい。そんな思いを抱き、ベンチャー企業に身を投じた。
「未経験ながら携帯電話サイトの開発・運用保守を担当させてもらった。そこで3年ほど経験を積んで、次にまたベンチャー企業へ。そこは、とにかく目立つこと、おもしろいことをやろうという会社だった」。岩村はECサイトやポータルサイトの構築を手がける一方で、クーポン系サイトなどを企画した。「半月で開発することもあり、会社に何日も泊り込んだ」と大変だった当時を振り返るが、逆にワークライフバランスを重視する最近の傾向にはさみしさを感じている。「『もっとやろうぜ』って言いたいときがあるけど、がまんしている」。職人気質の岩村には、ワークライフバランスの取り組みが、逆にストレスをためることになりかねない。
会社帰りの息抜きは、キューバンサルサである。TシャツとGパンというラフな格好で踊るのも、オンとオフのきっかけを与えてくれる。「キューバンサルサは、グルーヴ(リズムに乗った踊り)のある人がかっこいい」と、本場のキューバへ行ってグルーヴを学んだ。仕事では現在、ヤフーの広告事業を担っている。目指すは、コンテンツと親和性の高い、グルーヴ感のある広告だ。(敬称略)
プロフィール
岩村雄一郎
(いわむら ゆういちろう)
1984年、熊本県生まれ。PC・モバイルサイトの企画や開発、運用保守などの業務に携わってきた経験を生かし、2011年、ヤフーに入社。主要広告サービス「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」(YDN)に一貫して携わり、現在はYDNのインフィード広告や動画広告など、ヤフーの広告事業の注力領域におけるプロジェクトマネージメントに従事。Yahoo! JAPANのコンテンツ、広告双方のユーザー体験の向上を追求しながら、ユーザー、広告主・広告会社によりよいサービスを提供するべく奔走中。