米Salesforce(セールスフォース)は2022年秋のプライベートイベント「Dreamforce」で、新発表の目玉としてカスタマーデータプラットフォーム「Salesforce Genie」を発表した。同年11月末の日本市場でのリリース時には「Salesforce CDP」として紹介され、現在は「Salesforce Data Cloud」という製品名に落ち着いたが、同社はこれを今後の成長の起爆剤としたい考えだ。本質的にはCDP製品と言えるData Cloudだが、なぜセールスフォースはCDPを目下の成長エンジンと位置付けているのか。(文中の役職は取材時)
(取材・文/本多和幸 編集/藤岡 堯)
CDP(Customer Data Platform)とは、顧客に関するデータを複数の情報ソースから収集してマーケティングに活用できるようにする仕組みや、それを実現するソフトウェア製品を指すことが一般的だ。例えばCRMで管理する顧客情報、ECやPOSシステムのトランザクションデータ、WebサイトやSNS上の行動データなどを顧客ごとに統合し、デジタルマーケティングツールなどで使えるかたちで整理する。収集可能な顧客データを一元的に管理・活用するためのプラットフォームというイメージだ。
Data Cloudはセールスフォース製品のトランザクションデータと連携しつつ、18年に買収した米MuleSoft(ミュールソフト)のiPaaS/APIマネジメント製品などを活用してセールスフォース以外のシステムとも広く連携できる仕組みを備えている。
また、米Snowflake(スノーフレイク)とのパートナーシップにより、データ分析プラットフォームサービス「Snowflake」とのネイティブなデータ連携を実現するほか、米Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス)とも協業し、機械学習プラットフォーム「Amazon SageMaker」でユーザーが独自に構築したアルゴリズムも利用できる。さらにオンライン広告に関するデータ取得では、米Google(グーグル)、米Amazon.com(アマゾン)、米Meta(メタ)ともパートナーシップを結んだ。
米Salesforce(セールスフォース)は2022年秋のプライベートイベント「Dreamforce」で、新発表の目玉としてカスタマーデータプラットフォーム「Salesforce Genie」を発表した。同年11月末の日本市場でのリリース時には「Salesforce CDP」として紹介され、現在は「Salesforce Data Cloud」という製品名に落ち着いたが、同社はこれを今後の成長の起爆剤としたい考えだ。本質的にはCDP製品と言えるData Cloudだが、なぜセールスフォースはCDPを目下の成長エンジンと位置付けているのか。(文中の役職は取材時)
(取材・文/本多和幸 編集/藤岡 堯)
CDP(Customer Data Platform)とは、顧客に関するデータを複数の情報ソースから収集してマーケティングに活用できるようにする仕組みや、それを実現するソフトウェア製品を指すことが一般的だ。例えばCRMで管理する顧客情報、ECやPOSシステムのトランザクションデータ、WebサイトやSNS上の行動データなどを顧客ごとに統合し、デジタルマーケティングツールなどで使えるかたちで整理する。収集可能な顧客データを一元的に管理・活用するためのプラットフォームというイメージだ。