──2025年の成果を。
もともとネット系の個人向けサーバー会社だったが、クラウドインフラを支えるポジションを担うようになった1年だと感じている。23年にガバメントクラウドの認定があった頃から非常に上げ調子で、25年は特にそれが実業につながってきたと思っている。
田中邦裕 代表取締役社長
──26年3月期の業績予想を下方修正した。元々の計画通りに行かなかった部分があるかと思うが、今後どう盛り返していくか。
全体的な事業の話で言うと、需要は継続的に多いものの上下することがある。上に跳ねれば利益が増え、逆に下がれば利益が減ってしまう。特に最近は成長率が非常に高かったので、投資もそれだけ加速したという背景がある。需要の振れがあった時の差が大きくなってしまうため、25年5月に大口の顧客が抜けてしまったことで目論見が外れてしまった。
こうした時に備え、いかにお客様のパイプラインを確保しておくかということが課題になっていたので、その強化を継続している。GPU関連サービスの導入を検討していても、まだ契約に至っていない顧客が積みあがっていたため、やはりそれをしっかり開拓していく。大口も重要だが少しずつ丁寧にロングテールの顧客も増やしていくことが肝になる。
ガバクラ「勝負はこれから」
──ガバメントクラウドの認定に関して、25年度末が要件達成の期限とされている。
技術的課題については相次いでクリアされていて、現状では大きく懸念される部分はなくなってる状態だ。
──御社のガバメントクラウドを実際に導入して使う自治体は、どれくらいあると見込んでいるか。
ほとんどの自治体は、そもそもこれまでに導入が進んでない状況だと捉えている。移行の準備がまだできていない自治体が多い中、われわれは「これからだ」と考えている。プレで営業はしているが、26年4月から本格的に売ることができるため、勝負は今年からだ。
──26年の抱負を。
ソブリンクラウド・AIの展開が国として大きなイシューになる中、唯一国産でクラウド基盤を持つ点をさらに強調することが重要だ。今はマルチクラウドでロックインされない、コストをコントロールできるようなクラウドの使い方も経営者からは求められている。そして、「さくらのクラウド検定」の拡大と教育プログラムの充実も強化する。検定の有資格者が増えれば増えるほど耳にする機会が増え、さらに取得しようという人が出てくるだろう。