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さくらインターネット、マネージドスパコン「さくら ONE」提供 LLM学習や研究開発、高性能計算が可能に
2025/10/23 16:00
週刊BCN 2025年10月27日vol.2080掲載
さくらインターネットは10月20日、「NVIDIA Blackwell GPU」採用のマネージドスーパーコンピューター「さくら ONE」の提供を開始したと発表した。大規模言語モデル(LLM)の学習や生成AIの研究開発に特化した設計で、Blackwell GPUを8基搭載したサーバーで構成。最大48台、計384基のGPUリソースを同時に活用でき、幅広い計算需要に対応する高性能な計算リソースを国内から提供できるとしている。
同社は「NVIDIA H200 GPU」を採用したさくら ONEを9月から先行して提供。H200 GPUを8基搭載したサーバーで構成し、最大55台の計440基のGPUリソースの活用が可能になっていた。今回、医療や防災シミュレーションなどの科学技術計算に最適化されているH200モデルと、AI領域に特化しているBlackwellモデルの両方をカバーすることで、ユーザーがニーズに応じてそれぞれを選択できるシステムとなった。さくら ONEを商用環境で提供することで、従来一部の機関に限られていた計算インフラをより多くの企業や機関に提供できるという。
さくら ONEはリソースの提供に加え、計算環境の立ち上げから日常的な運用管理までを一括で支援するマネージドサービスとなっている。最低30日から1日単位で予約して利用できるため、システム構築や運用の時間・リソースの負担はなく、すぐに高性能な計算環境を活用できる。
同日開催した記者説明会で、小西史一・AI事業推進室/さくらインターネット研究所上級研究員は「(これまでの「高火力」シリーズなどのように)計算リソースを売ることから、すぐにお客様が計算できる環境やサービスに転換しているという意味で、新しいサービスへ一歩踏み入れた」と話す。「さくらはデータセンターを長く運用し管理してきたこともあり、非常に電力を必要とする各GPUに対してもしっかりフルパワーで実行が可能な設計をしている」と強みをアピールした。
(下澤 悠)
さくらインターネットは10月20日、「NVIDIA Blackwell GPU」採用のマネージドスーパーコンピューター「さくら ONE」の提供を開始したと発表した。大規模言語モデル(LLM)の学習や生成AIの研究開発に特化した設計で、Blackwell GPUを8基搭載したサーバーで構成。最大48台、計384基のGPUリソースを同時に活用でき、幅広い計算需要に対応する高性能な計算リソースを国内から提供できるとしている。
同社は「NVIDIA H200 GPU」を採用したさくら ONEを9月から先行して提供。H200 GPUを8基搭載したサーバーで構成し、最大55台の計440基のGPUリソースの活用が可能になっていた。今回、医療や防災シミュレーションなどの科学技術計算に最適化されているH200モデルと、AI領域に特化しているBlackwellモデルの両方をカバーすることで、ユーザーがニーズに応じてそれぞれを選択できるシステムとなった。さくら ONEを商用環境で提供することで、従来一部の機関に限られていた計算インフラをより多くの企業や機関に提供できるという。
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