Special Issue

<1200号記念特集> 『週刊BCN』の創刊は、1981年10月15日 07年8月27日発行号で、創刊1200号を数えるに至った

2007/09/01 19:56

ベストソリューションパートナーとして活躍するJBCCの新たな展開
お客さまの経営課題を解決するために、トータルサービスを推進

*JBグループの中核としての役割を担う

 山田司氏が日本ビジネスコンピューター(JBCC)の代表取締役社長に就任してから1年が経過した。この間、ひたすらに「お客さま第一」を目指し、社員のスキルアップと組織の活性化に努めてきた山田氏。JBグループの中核としての役割を果たしながら、「真」のお客さまニーズを見極め、最適なソリューションを提供し続けている。お客さまにとって必要不可欠なベスト・ソリューション・パートナーとして、企業のIT活用をトータルでサポートするJBCCの現在と今後の目指す方向性について話を聞いた。

お客さま企業の成長を支える、トータルサービスを展開

 山田司氏が日本ビジネスコンピューター(以下、JBCC)の社長に就任したのは、06年4月1日。就任から1年、今の心境について、山田氏は次のように語った。「この一年、とにかく“お客さま第一”をモットーとし、お客さまへのご支援に抜けがないように、期待以上の対応を行うように、社員にメッセージを伝えてきました」。

 1964年の創業以来、JBCCは数多くの顧客にサービスやソリューションを提供し続けてきた。現在では製造業、流通業、サービス業を中心に2万社を超える企業にソリューションを提供している。従来から、JBCCならではのソリューションを提供することにより、お客さま企業がさらに成長・成功するための支援を行っており、JBCC自身もお客さまと共に成長を続けている。その根幹にあるのは「お客さま第一」、つまり顧客満足度の追求にある。そのため、コンサルティングから販売、構築、運用、保守、マネージメントサービスまで、企業のIT活用をトータルサービスで展開し、お客さまに「真」に満足してもらえるベスト・ソリューション・パートナーとして展開を行っており、好評を得ている。

自社開発ソリューションを外販し、さらに市場を拡げる

 JBCCは自社やJBグループのソリューションに加え、パートナー企業のソリューションと組み合わせてシナジーを上げながら、お客さまに最適なソリューションを提供している。「JBグループの“一番初めの窓口”がJBCCです。さまざまな案件や相談など、インターフェースとしてJBCCが中核となっています」(山田氏)とのことだ。

 ハードウェアやソフトウェアのソリューションを連携させたり、自社開発したソリューションで、お客さま企業のIT活用に伴う課題解決を図っているのである。お客さまのニーズを深く理解し、ベスト・ソリューション・パートナーを目指している同社だからこそ、このような展開が行えるのだろう。

 JBCCは、その長い歴史の中で、開発してきたソリューションも多い。帳票や伝票印刷など、さまざまな印刷ニーズに応える「Printing Solution」や経営分析指標をすばやく算出する「Web Report」や「New WorkFriend-FX」といったBIツール、CRMソリューション「CustomerVision」など、数え上げたらきりがない。すべてのソリューションが、お客さまのニーズに立脚し、開発・販売されている。例えば、一般的にBIツールなどは大企業の経営分析などで活用されるケースが多いが、JBCCが提供しているBIは、それに加えてエンドユーザーが使い、生産性や業務効率の向上を実現する支援ツールとして提供されている。ユーザーインターフェースの使い勝手もよく、価格帯も値頃だ。「データベースを公開すれば、エンドユーザーが自分で思ったように加工できるところが支持いただいているのでは」と、山田氏。同社では、これらのソリューションの機能をさらに強化するとともに、新たなソリューションの提供にも一層力を入れる。「ハードウェアの単価が下がっているなか、周辺のサービスやソフトウェアを拡充することが重要だと考えています。また実際に、ハードウェア以外のビジネスが伸びています。9月中旬には、お客さまのご要望から生まれたデータ連携ツールも発表します」(山田氏)とのことだ。

 同社のソリューションは、オフィスのショーケース化によって生み出されたものだ。同社では、最新ITを自社の業務で活用・検証し、経験とノウハウをお客さまの提案に生かしている。また、今後の普及が予想される医療ソリューションにも注力し、「MedicalVision」で新たな市場開拓を行っている。「一例ですが、人工透析の電子カルテは、通常の電子カルテよりも詳細な情報が必要となります。そのため、かかりつけの病院以外では透析が事実上できず、患者さんは旅行することも難しい。これらの電子カルテをWeb化することで、かかりつけの病院以外でも、透析を受けることが可能となります。そういう未来を目指して、ソリューションを展開しています」(山田氏)。

 今後は、このような自社開発のソリューションを積極的に外販し、市場を広げていく。パートナー企業にとっても、JBCCのソリューションを活用すれば、付加価値を高めることもできるため、双方にとってメリットがある提案ができ、「真」のベスト・ソリューション・パートナーとなり得る。JBCCは、カスタマーオリエンテッドなソリューションを提供できる数少ない企業の1つである。顧客にとって必要不可欠なベスト・ソリューション・パートナーであるJBCCの今後の展開に注目したい。

JBCC=http://www.jbcc.co.jp/

*JBグループ:APTi、C&CBS、CIS、iGUAZU、JBCC、JBDK、JBS、JBTS、NSISS、SBC

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(週刊BCN 2007年8月27日号掲載)