ネットワークのセキュリティに注目が集まる

 現在、ビジネスにおいて、ネットワークはなくてはならない基盤として認識され、活用されている。一方、ネットワーク環境は、日々めまぐるしい変化を遂げている。ネットワーク網を使ったソリューションも登場し始めたことから、ネットワークセキュリティという市場があらためて注目されるようになった。新しい局面を迎えつつあるネットワーク市場を見ていこう。

■ネットワークは、すでにインフラとして認知

 ネットワーク環境は、ここ数年でめまぐるしい変化を遂げ、ビジネス用途に限らず、家庭用PCや家庭用ゲーム端末までも、ネットワークに接続されるまでになった。ネットワークは、すでにインフラとして認知され、一般に「なくてはならないもの」と認識されつつある。現在、業種・業態、企業規模を問わず、ほとんどの企業はネットワークを活用し、ビジネスを行っている。電子メールやWebの活用はもちろん、基幹システムやIP電話なども導入され、ネットワークの重要性は日々高まるばかりだ。

 また、すでに敷設されているネットワーク網を活用したソリューションも登場し始めている。例えば、VGA分配機といったアナログ機器の分野だった領域にも、ネットワークを活用したソリューションが登場し始めている。官公庁や病院、企業などで、情報伝達の手段として大型モニターが活用されているが、会議などでも複数台のモニターが利用されるケースは多い。この場合、1つの映像を分配して複数台のモニターで映像を流すことになる。しかしアナログ機器では、距離に応じて映像が劣化することが避けられず、ケーブルの敷設にコストがかかるという課題がある。こういったケースの場合、すでに敷設してあるネットワーク網を利用したソリューションが、非常に魅力的な提案となる。

■内部統制の強化を目的としたネットワークセキュリティ

 一方、情報漏えい対策や内部統制の強化などを目的としたネットワークセキュリティも注目されている。

 クライアントPCやサーバーをはじめとする電子機器がネットワークに接続されたことで、業務の効率化を図り、生産性が大幅に向上した。しかしその一方で、情報にアクセスする手段が増え、リスクが増大している現状も無視できない。たった1つのワームによって企業ネットワークに障害が起き、ビジネスを停止せざるを得ないといった事故も起きている。

 また、社会問題となっている情報漏えい事件も、いまだに続いている。ウイルス感染PCのネット強制遮断など、総務省を中心として官民で指針を作成するといった動きが活発化している。ネットワーク機器ベンダーも、これまで品質・機能に注力した展開を行ってきたが、セキュリティまで視野に入れた展開を行うベンダーも出始めている。こういったソリューションの多くは、管理・運用性の向上も実現する。

 中堅・中小企業において、専任の管理者を配置できている企業は少ない。そういった企業にとっても、ネットワークやセキュリティへの配慮を怠ることはできない。管理・運用性を向上させることで、そういった企業に対しての訴求を強め、市場を拡大していく狙いがある。それだけに、これからも活性化する市場といえるだろう。

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