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<セキュリティソリューション特集> 日本版SOX法、文書化フェーズから運用フェーズに 内部統制関連商材の投入で活性化する市場 前編

2008/02/14 19:56

週刊BCN 2008年02月11日vol.1222掲載

インターコム 中堅・中小企業の視点に立ったソリューション
生産性を向上させつつ、情報漏えい対策や内部統制にも効果的

■業務効率の向上とTCOの削減を実現

 セキュリティ対策製品は、セキュリティ事故を未然に防ぐという「保険」的な要素が強い。また導入すると、IT機器の利用が制限され、企業の生産性が低下するというイメージも少なくない。そのため、企業はセキュリティ商材の導入に二の足を踏んでいるというのが実情だ。さらに、管理・運用工数も課題として横たわっている。中堅・中小企業の多くは、専任の管理者を配置することができないため、管理・運用に手間がかからず、業務効率を向上させ、生産性の低下も防げるソリューションが求められている。そのような市場において、注目されているのがインターコムの「MaLion」だ。「MaLion」は「情報漏えい対策」「IT資産管理」「内部統制強化」を柱として、必要な機能を網羅したソリューション。これらの機能を1つのコンソールから管理できるため、それぞれ別のソリューションを導入する場合に比べても、導入・運用・管理コストすべてが削減できる。

 実際に「MaLion」は、セキュリティソリューションとうたってはいるが、大企業から中堅・中小企業まで、大きな課題の1つとして挙げられる「生産性の向上」という視点で開発を進めたソリューションでもある。例えば「MaLion」では、社内のすべてのPCから収集したWebアクセスログをカテゴリ別に分類し、グラフ表示する。この「URLカテゴリ分類機能」には、携帯電話のフィルタリングをはじめ、法人市場でも数々の導入実績を持つネットスター社のURLデータベースを採用している。「アダルト」「ゲーム」「メッセンジャー」「ウェブメール」「掲示板」などのカテゴリに自動分類されるため、「MaLion」を活用することで、Webの私的利用を防ぎ、本来の業務に集中することができる。また、印刷監視や印刷操作の制限を行うことで、誰がどれくらい印刷しているかということが明確に把握でき、無駄な印刷を減らしていく効果も期待できる。

 これらは、TCOの削減だけではなく、グリーンITという観点からも効果的だ。現在、地球環境に配慮した製品・サービスを提供することは世界的にも求められている。日本においても、経済産業省を中心としたグリーンITを推進する動きが活発となっている。この流れは、もやは止めることはできないだろう。インターコムでは「MaLion」だけではなく、コンシューマ向けソフトウェアでも、消費電力の低減を実現する機能を内包し、グリーンITを推し進めている。

■内部統制の強化というニーズを先取り

 中堅・中小企業において、電子メールは非常に重要なビジネスツールとして使われている。取引先とのコミュニケーションはもちろん、受発注やEDIシステムなどで利用しているケースもある。企業内でどのような電子メールがやり取りされているかを把握することは、企業にとって必要な要素となりつつある。「MaLion」では、送受信メールをすべて保存し、必要に応じてメール本文を含め全文検索することも可能だ。これらの機能により、電子メールの信頼性を向上させるばかりか、セキュリティ監査などにも有効に活用できる。内部統制という観点からも、非常に重要な機能といえるだろう。

 現在、上場企業を中心に内部統制の整備が進んでいる。今後、それらの企業と取引がある企業にも内部統制の強化が求められるのは必至だ。内部統制の強化は、一朝一夕で行えるものではなく、取引先からの指示で対策を練っていては手遅れになる可能性も高い。「MaLion」では、内部統制の強化にも活用できる機能が多数内包されているため、将来の内部統制の強化にも備えておくことができる。

 現在はもちろん、将来のニーズも先取りし、ワンストップで提供している「MaLion」は、特に中堅・中小企業の力強い味方となるだろう。

インターコム=http://www.intercom.co.jp/

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