Special Issue

<セキュリティソリューション特集>中堅・中小規模企業でも導入・運用できる検疫や認証が登場

2008/04/14 19:56

週刊BCN 2008年04月14日vol.1231掲載

ソリトンシステムズ
分散構成による冗長性向上など、ニーズに応える機能満載
オールインワンの認証アプライアンスとして支持を獲得

認証を導入する環境が整い始めた

 「これまで、企業における情報システム部の課題として、社員にネットワークをいかに便利に使わせるかということに焦点が当てられてきました。しかし、ネットワークを自由に使うことによって、情報漏えいなどのセキュリティリスクが高くなるため、現在、必要な時に必要なリソースを活用する“認証”の必要性が重要視されています」と、事業開発本部・プロダクトマーケティング部の高橋潔マネージャは語る。

 企業では、基幹システムや業務システムなどが数多く導入され、複雑化している。もちろん、ネットワークについてもビジネスに不可欠なライフラインとして認識され、セキュリティと可用性の確保が求められるようになっている。そのようななか、「認証」を求めるユーザーが増加しているというのだ。

 ソリトンシステムズでは、RADIUSサーバー機能、ユーザー管理機能に加え、IEEE802.1X認証やVPN接続で利用されるプライベートCA機能など、ネットワーク認証で必要とされる機能を1台のアプライアンスとして集約した『Net'Attest EPS』を投入。ユーザー企業の導入・運用負荷を低減させている。「最近では、市場環境が大きく変化していると感じています。例えば、ノートPCに無線LANカードが標準で搭載されるようになり、企業における無線LANの普及が促進するなど、ネットワーク認証のニーズは高まっています。また、システムインテグレーター様にとっても、IEEE802.1X関連の案件が増え、構築ノウハウを蓄積されていると思います。ネットワークスイッチもIEEE802.1X対応の製品が主流となってきています。つまり“認証”ソリューションを導入する土台ができはじめているのです」(高橋マネージャ)。

 『Net'Attest EPS』は、無線LAN・有線LAN、VPN、IP電話のセキュリティ強化に利用できるほか、小規模から大規模ネットワークまで対応できるように3モデルを用意。二重化、分散構成をサポートしているため、多拠点環境でも柔軟で、信頼性の高いシステムが構築できる。「ここ数年で特徴的なのは、IEEE802.1X認証が無線LAN導入の常識として認知されたことから、セキュリティに厳格な金融機関でも有線LANから無線LANへ切替えるケースが増えているということです」(高橋マネージャ)。 『Net'Attest EPS』は、CAの構築、デジタル証明書の発行/管理が容易に行えるという特長がある。他の製品と比べても、これらの機能はいち早く搭載されており、一歩進んだソリューションとしてユーザーに提供されている。

信頼性・耐障害性が高く SIerが定番製品として採用

 導入・運用が容易で保守性も高いことから、同社の製品を支持するシステムインテグレーターも増えており、定番製品として自社のソリューションに組み込み販売するケースもある。「パートナー様から、『Net'Attest EPS』は落ちないね、と言われます。ネットワークが落ちてしまえば、ビジネス活動の停止も余儀なくされます。そのため、信頼性や耐障害性の高さが求められています。その部分で、『Net'Attest EPS』は安心してお使いいただけているようです」(高橋マネージャ)。

 富士キメラ総研「2007ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」によると、ソリトンシステムズはRADIUS(アプライアンス)市場において2年連続トップシェアを獲得。06年実績で50%、07年見込みで52.2%と2位以下を大きく引き離している。富士キメラ総研の調査でも、同社のソリューションが支持されていることが明確となっているのだ。

 企業システムの基盤となる「認証」を受け持つ『Net'Attest EPS』。企業ではIT統制の確立へ向けての取り組みが進んでいるが、その基盤となるソリューションとしても注目されている。




ソリトンシステムズ=http://www.soliton.co.jp/