Special Issue

<仮想化ソリューション特集>管理・運用、グリーンITといった観点からも注目

2008/05/19 19:56

週刊BCN 2008年05月19日vol.1235掲載

ネットジャパン
仮想環境を最適なパフォーマンスで稼働
仮想マシンのファイル断片化に有効 SMB市場にも投資効果の高いツール

仮想環境における最適化のすすめ
投資効果を最大限に発揮するツール


 仮想化の重要性が高まるなか、ネットジャパンは、デフラグツールの『PerfectDisk』にVMware環境用の機能を追加し、VMware仮想ディスクの最適化を可能にした『NetJapan PerfectDisk 2008 for VMware』を、今夏から出荷開始する。

 開発元であるRaxco Softwareのロバート・ノーラン社長兼CEOは、IT投資の費用対効果を最大限に発揮するためには、コンピュータの最も遅いデバイスであるディスクリソースを最適化して負荷を軽減することが重要課題と指摘し、「『PerfectDisk 2008 for VMware』をホストマシンにインストールすることで、ホストマシンのディスクとVMware仮想ディスク両方の最適化を図ることが可能になります。“更新頻度の高いファイルの効率的な再配置”とWindows標準の最適化プログラムでは提供されていない“システムファイルの最適化”および“空き領域の統合”により、読み込みや書き込み速度の向上、起動時間の短縮、システム全体のパフォーマンスの改善を実現し、生産性を向上させることができます。また、仮想ディスクを圧縮して空き領域を最適化し、健全な状態を保持できます」と、リソースの効率化に大きく貢献するツールであることを強調する。

 この仮想化の波は、中小企業にも押し寄せており、複数のOSやバージョンを揃える必要があるソフトウェア開発やテスト検証などでニーズが高まっている。「SMBの実情をみると、IT部門や専任担当者が不在であるところが大半。将来起こるであろう問題を回避するためにも、自動化された最適化が重要になってきます。リスクマネジメントという観点から見ても、『PerfectDisk 2008 for VMware』は高く評価されています」と、ノーラン氏。

 現在、オンラインセールスを中心に、数百万におよぶライセンスが45か国で提供されており、中小企業ユーザーが70-80%を占めている。

 日本では、仮想化の効率利用という第2ステージに移行しつつあり、『NetJapan PerfectDisk 2008 for VMware』を足がかりに、中小企業がIT資産の有効活用を目指す可能性は高い。

日本市場に対応した製品展開
年間2億円の売り上げを目指す


 2002年11月に『PerfectDisk 5.0』を発売して以来、ネットジャパンの日本国内での出荷実績は、約7万本を超える。ノーラン氏は、ネットジャパンを「世界的にも最大のリセラー」と評し、パートナーシップの強さをあらためてアピールする。実際、日本市場では、同社の市場戦略によって世界とは異なる販売方法が採られている。

 「ワールドワイドでは、リテールやエンタープライズに分けての販売はしていません。しかし日本では、個人およびSOHO向けに、ネットジャパンのPowerXブランドに組み込んで、『PowerX PerfectDisk 2008 Pro』として提供します。一方、エンタープライズ向けとしては、リモート制御やライセンスの形態などに違いを設け、『NetJapan PerfectDisk 2008(Server Edition/Exchange Server Edition/Desktop Edition/for VMwareの計4種類)』として提供します」という。

 また、日本のネットジャパンからの積極的な提案はもとより、ワールドワイドレベルにおいて、ユーザーからのコメントに呼応したテクニカルサポートグループとの連携、エンタープライズアドバイザリーパネル(諮問委員会)との交流など、多方面から要望や意見を取り入れ、新しい技術開発を進めている。そうした“市場の声”を大事にする企業姿勢がきめ細かい機能に反映されているのも、大きな特長だ。

 『NetJapan PerfectDisk 2008』は、ネットジャパンと契約しているビジネスパートナーや大手流通を通じて販売され、先行販売しているリテール向け同様、1年間で2億円の売り上げを見込んでいる。

 

 今後も、効率化および簡便化のニーズが高まることは間違いないだけに、仮想環境の最適化を実現するツールにかかる期待は大きい。


ネットジャパン=http://www.netjapan.co.jp/