中堅・中小規模企業から大規模企業まで利用する幅広い製品ラインアップを揃え展開している日本ラドウェア。市場ニーズに応え、必要な製品を用意する同社の強みを生かし、パートナー企業とも良好な関係を築いてきた。その同社が新しく仕掛けるのが「OnDemand Switch」だ。新しい市場の創出を実現する同社のソリューションへの期待は大きい。

新規市場を創出する「OnDemand Switch」を提供

あらゆるニーズに応える
幅広いラインアップ


 日本ラドウェアは、米NASDAQ市場に株式を公開しているRadware Ltd.の100%子会社。Radwareは、米国、欧州、アジアなどワールドワイドに拠点を設け、事業展開している。レイヤー4-7製品に注力しており、市場でも認知を広げている。

 「ラドウェアは、イスラエルの国家的企業ラドグループの1社です。ラドウェアには560名ほどの従業員がいますが、そのうち半数以上がエンジニアという企業です」と、日本ラドウェアの秋元正義代表取締役社長は語る。Radware Ltd.のCEOは、ラドグループ創始者の一人息子であるRoy Zisapel氏がCEOを務めている。同氏は、現在同社が提供しているロードバランサーのアルゴリズムを設計・開発したエンジニアだ。

 日本ラドウェアは、基本的なハードウェアプラットフォームは1つとしながらも、その上で稼働するソフトウェアを変えることで、セキュリティソリューションや回線バランサー、負荷分散装置として動作するプラットフォームを揃えている。なかでもWAN負荷分散装置である「LinkProof」は、事実上の業界標準としても知られている。

 「当社のプロダクトは、大規模ネットワークで活用されるものからSMB市場で使われるローエンドのものまで、幅広く扱っております。この部分は競合他社と大きく違う特徴といえるでしょう。特に得意なレイヤーを絞り込むということは難しいのですが、それぞれ市場のニーズに応えており、伸長しています」(秋元社長)とのことだ。

 秋元社長が言うように、ラドウェアでは、スループットが100Mbpsから6Gbpsまで、幅広い製品群を用意している。これだけ幅広い製品群を有しているベンダーはほとんどない。パートナー企業にとって、ラドウェア製品を扱うことは、あらゆる顧客のニーズに応えられるということを意味している。その強みが国内市場でも発揮されているのだろう。

売り上げ倍増を目標に
戦略製品を次々投入へ

 秋元社長に、市場で受け入れられる秘訣を聞くと「当社は、お客様のニーズを非常に“シンプル”に理解しております。お客様は、信頼性はもちろん、“いい製品”を“安く”かつ“長く”使いたいと思っています。それにきちんと応えることが秘訣ですね。もちろん、導入コストだけではなく、運用コストの低減も重要となっています。そのため、幅広い分野で活躍できているのではないかと思います」と答えた。その好例はASP・SaaS型のサービスであろう。

 ASP・SaaS型のサービスは、顧客にとって必要時に必要なサービスのみをオンデマンドで利用することができ、導入・運用コストを下げることができる。ユーザーニーズに合致しており、市場も拡大傾向にある。日本ラドウェアの提供しているサービスは、完全にASP・SaaS型とすることは難しい。しかし市場ニーズに応えるべく、オンデマンドで必要なスループットを提供する新しいソリューションが登場した。「OnDemand Switch」だ。

 「“OnDemand Switch”は、同一のハードウェアプラットフォームで、スループットが200Mbpsから4Gbpsまで実現しました。お客様の要望にあわせて、必要なスループットを提供できるソリューションです」(秋元社長)。

 これまでは、スループットごとにハードウェアを変更しなければならなかった。トランザクションが増えた時に、ハードウェアの変更が余儀なくされていたのだ。しかし「OnDemand Switch」は、4Gbpsのスループットを実現するハードウェアで200Mbpsや1Gbpsまでといった制限をかけており、ライセンスを購入することで、この制限を解除していく。つまり、ライセンスを購入するだけで、同一ハードウェアでスループットを変更可能で、ユーザーに必要な機能を提供するソリューションといえよう。

 成長の著しい中堅・中小企業や大規模企業の部門など、トランザクションの変化に応じて対応できる「OnDemand Switch」への期待は大きい。

 「“OnDemand Switch”は、お客様にとってもある意味、夢のようなソリューションだと考えています。また、パートナー様にとっても余分な在庫を持つ必要がなくなるため、メリットの大きな商材だと考えています」(秋元社長)。

 確かに、従来、パートナー企業はスループットごとに商品を揃えておかなければならなかった。しかし、「OnDemand Switch」を扱うことで、同一商品を在庫していれば、幅広いユーザーに対応できることになり、大幅に在庫圧縮が可能だ。また、同一商品だが、ネットワーク規模や企業規模に応じて柔軟に提案できるといったこともあり、提案の幅を広げるソリューションとしての期待も大きいのである。

 「“OnDemand Switch”の部品は、最新・最速なものを選択して採用しており、パフォーマンスも向上しています。“OnDemand Switch”は、当社の戦略製品という位置づけです。一挙に市場が拡大できると期待しています」(秋元社長)とのことだ。

 日本ラドウェアは、2010年までに「売り上げ倍増」という目標を掲げている。「OnDemand Switch」は、その目標に向けた戦略商品といえるだろう。

 「レイヤー4-7の世界は非常に幅広く、レイヤー3の世界ほど標準化が進んでいません。そのため、いい意味で新しいサービスが展開しやすい市場だと考えています。また、市場環境も高速なネットワークが安価で利用でき、すでに企業のインフラとなっています。すべてのものがモバイルでつながる世の中に移行するなか、新しいビジネスに次々と挑戦していきますので、ご期待ください」というのが秋元社長のメッセージだ。

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