一昔前は、大会議室に設置されてきたプロジェクタだが、最近では小型・軽量化・低価格化が進んでおり、設置場所を問わず、ちょっとしたミーティングなどでも活用されるようになった。それに伴い、市場のすそ野も広がっている。

【特別レポート】活用シーンを広げ、新たな用途提案で新規市場の開拓に

新しい提案が可能な商材として
あらゆる市場がターゲットに


 従来のプロジェクタの主流は、三管式の大型設置タイプだったため、文教市場や大型会議室などを持つ大企業といったように、ある程度市場を選んでしまう商材であった。また、次々と導入が決まるといった商品ではないため、商材として若干扱いにくいという側面があることは否めなかった。

 しかし、現在、プロジェクタは小型・軽量・低価格化が格段に進んでおり、設置場所を選ばず利用することが可能になっている。これまでプロジェクタを利用してこなかった市場に対しても、新たな用途提案で訴求できる商材となっているのだ。明るい部屋でも画面を確認できる高輝度モデルや、投影する対象までの距離を短くすることができる短焦点レンズを付加したモデルなどが登場。三管式のプロジェクタとは異なり、映像を投影できる壁さえあれば、プロジェクタを利用できるようになった。プロジェクタ市場は、確実にそのすそ野が広がっているのだ。

付加価値の高い
プロジェクタが人気


 現在、プロジェクタの明るさは2400から2600ルーメンがボリュームゾーンとなっているが、毎年300から500ルーメンほどその輝度が向上する傾向にある。高輝度であれば、室内の明るさに関わらず、投影される映像をきちんと視認できるため、活用シーンを広げることになる。

 また、投影時に室内を暗くする必要があった以前のプロジェクタの場合、手元の資料を確認できないという欠点があったが、高輝度化によってそのような課題もクリアする。

 さらに短焦点モデルであれば、投影距離を非常に短くできるため、会議室での利用のほか、ショーウィンドウなどに投影する用途にも活用することができる。

 また、文教市場においては、スクリーンとプロジェクタの間に教師が入ることがないため、スクリーンに影が映らず、学生が資料に集中できる。これらの点でも、短焦点モデルは新たな提案につながっている。

 最近の新たなトレンドでは、アスペクト比がある。これまでの普及モデルは4対3だったが、横長の16対9のモデルが登場し、普及の兆しが見られる。さらに、XGA対応モデルに加え、WXGA対応モデルも各社から提供されている。これらは、Windows Vistaのガジェットなどを利用したワイド画面対応のPCが増えていることが要因の1つと考えられる。「ネットワーク」や「ワイヤレス」対応といった高付加価値モデルなども提供され、プロジェクタの活用シーンを広げているようだ。

 ここ数年で、プロジェクタは驚くほどの進化を遂げている。「ミーティングにはプロジェクタが必須」という時代の到来もすぐ目の前かもしれない。

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