2008年8月26日、ザ・プリンスパークタワー東京(東京都港区)にて「ディーリンクジャパン・パートナーカンファレンス2008」が開催された。このイベントは、ディーリンクジャパンのパートナーを集めたカンファレンスで、D-Link Corp. CEOのTony Tsao 氏やディーリンクジャパン・代表取締役のMarty Liao氏などが、現在の市況や日本市場での取り組みなどについて語った。また、パートナー支援施策や、今後注力していくプロダクト/ソリューションなども紹介された。

市場ニーズに応える ディーリンクジャパンの展開

SMBに注力し成功事例も増加

 ディーリンクジャパンが「ディーリンクブランド」として日本市場に参入してから、3年が経過した。他社にない高付加価値製品によって地位を確立し、注目を集めている企業としても知られている。「Interop Tokyo」などのイベントにも積極的に参加し、3年連続「Best of Show Award」を受賞するなど、輝かしい成果を残している。

 今年6月に開催された「Interop Tokyo 2008」では、「セキュリティ」や「グリーンIT」をキーワードとした数々のソリューションを展示し、6000名を超える来場者を記録した。また、省エネルギー化の実現とネットワークの運用に必要なエネルギーコストを削減する製品「Green Ethernet(グリーン イーサネット)」シリーズは、「Interop Tokyo 2008 Best of Show Award 2008」のホームネットワーキング関連製品で特別賞を受賞した。同社は、これらの成果に対してパートナー企業の協力によるところが大きいとし、カンファレンスでも感謝の意を表した。

 「D-Linkは、コンシューマ/SOHOからエンタープライズまで幅広い製品のラインアップを用意し、すべてのお客様に対して製品を提供できる体制を整えています。ワールドワイド市場において、当社はコンシューマ/SOHOからSMB市場でトップクラスのシェアを獲得しています」とTony Tsao氏は語る。

 実は、ここでいうSMB市場は国内市場のレンジとは少し異なる。ワールドワイドでのSMB市場は500-1000人規模の企業を意味しており、国内で言う中堅から大企業までのレンジを指す。ネットワーク製品については、これまでエントリー製品やエンタープライズ製品で拡充されてきたが、SMBは抜け落ちていた。その市場に対して適切なソリューションを提供し、高いシェアを獲得したのだ。Tony Tsao氏によると、テレコムや官公庁、金融機関などの導入事例も増えており、世界的にも注目され始めているとのことだ。市場のすそ野を広げ、顧客やパートナー企業から高い評価を受けている。

今後のステップではエンタープライズマーケットの開拓を強化

 ディーリンクジャパンは、国内市場での認知を向上させるべく、露出を高める努力を続けてきた。「Interop Tokyo」などのイベント参加やWebサイトへの掲載、新聞・雑誌などへの広告展開も、その一端である。さらに、販売支援ツールを拡充し、販売しやすい体制も並行して構築してきた。

 また、日本のユーザーニーズに応えるべく、エンドポイントセキュリティを実現する「DGS-3200-10」を企画・提供した。この製品は、手ごろな価格で導入できるセキュリティスイッチとして市場から注目された結果、多くの企業へ導入が進んだ。現在では、セキュリティに留意したメーカーという認知を獲得しポジションを築いている。

 市場のニーズに応えながら、ジャストタイミングで製品を投入することにも注力している。2006年にはIPv6、07年にはセキュリティ、08年にはグリーンITという時勢のキーワードに応える製品・ソリューションを提供し、パートナー企業からの信頼も獲得してきた。

 ディーリンクジャパン・代表取締役のMarty Liao氏は、これまで培ってきたワールドワイドでの経験を生かしながら、国内でのさらなる認知度の向上を目指し、展開していくという。「今後のステップでは、“認知度のさらなる向上”“品質の強化”“D-Linkグループへの情報発信”“エコロジー製品の拡充・市場の開拓”“エンタープライズマーケットの開拓”をさらに加速していこうと考えています。また、パートナー様への情報提供の場やエンタープライズマーケットの開拓を強化するため、社内で製品検証などができる設備を拡充する予定です。そのため、この秋に本社オフィスの移転を行います。」(Marty Liao氏)とのことだ。

共に成長すべくパートナー支援を強化

 現在、国内ネットワークスイッチの市場規模は、2000億円といわれている。多くのベンダーが参入した結果、競争が激しい市場となってきている。同社は、IPv6やネットワークセキュリティ、グリーンITなどの課題も山積しているなか、市場に先がけてそれらの課題に取り組むことで、確固たる地位を確立した。他社との差別化を明確にした製品・サービスは、パートナー企業の付加価値としても好評だ。

 今後、ディーリンクジャパンは、さらにパートナー支援に力を入れ、強化していくとのことだ。ワールドワイドのパートナープログラムを国内に移管していくことで、より多くの支援体制を整える構えだ。技術者認定制度なども行っており、協力パートナーとの展開も視野に入れた活動を行っている。「当社はパートナー様ともリスクをシェアし、双方にメリットのある関係づくりを行っています。パートナー様との長期的な関係を構築することに注力しており、パートナープログラムの刷新など、体制を整えております。パートナー様と共に市場を開拓していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします」(Tony Tsao 氏)。

 常に市場から注目を集めてきたディーリンクジャパンは、今後パートナー支援を強化し、さらなる飛躍を目指す。新たな価値を加え訴求する同社の展開は、ますます加速していくことだろう。市場の活性化を生む同社の活動に、期待の声も大きい。