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<セキュリティソリューション特集>SMBコンプライアンスに商機!SaaS型モデルにもニーズ出始める

2009/02/12 19:56

週刊BCN 2009年02月09日vol.1271掲載

ラネクシー
本当に必要な「ログ」を管理する
ログの取得・運用・活用まで支援する「MylogStar Ver.2.0」

業界最多15種類のログを取得

 「当社のお客様のなかには、以前、他社のクライアントPC操作ログを取得するツールを導入・運用したにもかかわらず、情報が流出したというケースがありました。その際は、ログが残っておらず、調査しても流出の原因がわからなかったそうです」と、市場開発本部・市場開発部・マーケティングコミュニケーション課・主任の尾形嘉昭氏は語る。クライアント操作ログツールを導入しても、必要なログを適切に取得できなければ、漏えい時の原因を特定することができない。実際、そのような実例が出始めているのだ。

 「MylogStar」は、その前身である「ALLWatcher」の提供から8年ほど実績を積み重ねてきた。WindowsカーネルレベルでPC操作にかかわるすべてのログを取得するため、ログイン記録に始まり、どのようなソフトを使い、どのファイルを操作したのかなど、業務全般にわたって記録している。クライアントPC上でのファイル操作はもちろん、印刷、アプリケーション、Eメール、インターネット、画面スナップショット、WEBメール、メッセンジャーといった操作の記録、TCPセッションの記録、Windowsイベントログの取得など外部リソースの情報も取得。業界最多となる15種類ものログを収集し、活用できるツールとなっているのだ。さらに、オプションでWebメールやインスタントメッセンジャーの記録も可能としている。さらに、社内ネットワークから切断されているモバイルPCの監視も行える。

ログの運用・活用まで顧客課題を解決に導く

 また、ツールを導入したものの、設定が難しく運用できないといった課題もある。導入した管理者が異動してしまい、稼働すらしていないというケースも多いようだ。しかし、「MylogStar」の場合には、そのようなことにはならない。わかりやすいアイコンを用いたインタフェースや監視設定などのテンプレートを活用していけば、管理者のスキルにかかわらず、管理・運用できる設計になっている。

 「ログ管理ソフトウェアでは、監視やアラートなどの各種条件設定が難しいという声を聞きます。当社は、市場に参入してからのノウハウも蓄積しているため、それを設定用テンプレートという形でご提供しています。エンドユーザー様だけではなく、パートナー様からも、ご好評をいただいています」(尾形氏)。

 さらにラネクシーでは、ログを活用するため、セキュリティ担当者から経営者まであらゆる階層の役割に応じたレポートを出力する。ログデータを自動分析できる「Analysis Option」も用意されており、ログをさまざまな角度から自由に分析することができる。その結果は、ExcelやWebブラウザに簡単にエクスポートできるので、その後の活用も容易だ。

 「製造業や金融機関など、1200社を超えるお客様にご利用いただいています。ロギング市場は成熟した市場のため、必要なログをきちんと収集したいと検討され“MylogStar”をご選択いただくケースが非常に多くなっています。また、“MylogStar”を扱うパートナー様にとっても、これまで蓄積してきたノウハウを提供し、ご支援することで販売しやすいとご好評をいただいています」(尾形氏)。

 さらに、ラネクシーが提供しているデバイス制御ツール「DeviceLock」などとのシナジーによって、今後の拡販も期待できる。

 本当に必要なログを取得し、容易に管理・運用でき、さらにログを活用できる「MylogStar」は、ビジネスチャンスを生む商材といえよう。それだけに、パートナー企業からの期待も大きい。




ラネクシー=http://www.runexy.co.jp/

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