ビーコンITが、開発・提供している基幹システムとデータウェアハウスをノンプログラミングで連携させるETLツール「Waha! Transformer(ワッハ!トランスフォーマー)」は、今年、発売から10年目を迎える。「Waha! Transformer」は、これまでもユーザーニーズに応え、製品の機能強化を行ってきたが、運用管理製品「WebSAMオフィス」と組み合わせることで、簡単に障害の予兆管理ができ、障害発生時でも対応の迅速化を図れるなど、ユーザーや販売店への付加価値をさらに高めることにも成功した。

データ加工業務のコスト削減を実現するETLツール



マイグレーションやEDIまで多くのニーズに応えるETLツール

 「当社は、データ管理や活用に関するソフトウェア群の開発・販売・サポートを行っています。発売開始から10年目を迎える“Waha! Transformer”は、企業内の様々なデータの有効活用を目的として利用されてきた製品です」と、ビーコンIT・プロダクト開発部・主任の水原正氏は語る。

 「Waha! Transformer」は、データウェアハウスを構築するために必要なデータの抽出、加工・変換、ロードするためのツールだ。メインフレームや、複数のデータベース、ファイルなど様々なデータソースにアクセスできる。今までプログラムを作成して対応していたそれらの作業を、「Waha! Transformer」を利用することにより、煩雑な作業やコストを大幅に削減する事ができるので、投資に対する効果が高い。また、ETLツールの多くは英語圏で開発されているため、メインフレームごとに異なる日本語のコードに十分対応できていないものが多い。しかし国産である「Waha! Transformer」は、メインフレームを含む様々な文字コードに対応しているのが強みである。データウェアハウスの構築やホスト系からオープン系へのマイグレーション、EDI、連結会計のデータ連携など適応分野を広げており、多くの企業が日々の業務で活用している。

 「“Waha! Transformer”は、データを効率的に活用するのに最適な製品です。“Waha! Transformer”はノンプログラミングなので、操作も容易で、1~2日で習得できます。スキルを必要としないので、情報システム部門だけではなく、エンドユーザー部門でも活用いただけます。」と、ビーコンIT・セールス&マーケティング部・技師の安原琢也氏は語る。

NECと密に連携し製品の付加価値を大幅に向上

 ビーコンITとNECは、2003年からの協業関係をさらに強化させ、NECの運用管理製品「WebSAMオフィス」と「Waha! Transformer」を組み合わせた展開を行っている。

クリックで拡大 「“Waha! Transformer”の運用をさらに強化したいというニーズに応えるために、昨年より“WebSAMオフィス”をOEM提供し、“Waha! Transformer”のナレッジデータベースオプションとして販売していただいております。」と、NEC・第一システムソフトウェア事業部(マーケティング・販促グループ)・主任の菅和則氏は語る。

 このオプションを利用することで、「Waha! Transformer」の障害時の対処方法をナビゲートして迅速な対応を可能にするだけでなく、稼働しているシステム全体の信頼性を向上できる。

 「信頼性を上げるといっても、“Waha! Transformer”だけでは限界があります。例えば、ディスク容量がいっぱいになっただけでも、システムはダウンします。システムの監視を確実に行うためには、ハードウェアリソースも含めた総合的な監視が必要であり、“Waha! Transformer”と“WebSAMオフィス”の組み合わせは“必然”だといってよいでしょう」と、水原氏は説明する。

 ビーコンITは、今後さらに、製品間連携を深め、同社コールセンターのサポートと連携した展開も考えているという。具体的には、障害分析に必要なシステムの情報を収集してまとめるツールを提供する予定だ。このツールを活用すれば、障害原因の可視化により、システムのダウンタイムも短くなり、サポート工数も削減できる。

 ビーコンITは、「WebSAMオフィス」と「Waha! Transformer」の連携で、付加価値を高めることに成功した。製品・サービスの付加価値を高めるNECとの協業は、ビジネスチャンスを広げる可能性が高く、市場からもさらに注目されるだろう。