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<ネットワーク特集>ぷらっとホーム 「らくちん」な新小型アプライアンスを投入 複数台の稼働と管理が可能に

2011/06/09 19:55

週刊BCN 2011年06月06日vol.1385掲載

 ぷらっとホームは、堅牢・小型な「OpenBlockS 600アプライアンスシリーズ」を統合・メジャーバージョンアップし、名称変更した新シリーズ「EasyBlocks 600」の販売を6月6日に開始する。旧来のシリーズは、DHCP、DNS、NTP、Syslog、Proxyのネットワークコアサービスに対応した製品をラインナップしていたが、顧客層の広がりとともに、単体製品として利用するだけでなく、複数台を同時に使うニーズが高まり、複数台を一度に稼働することができ、冗長化を保てる製品に刷新した。

機能と製品名称を刷新した新小型アプライアンス「EasyBlocks 600」

 「EasyBlocks 600」は、ハードウェアのベースとなる小型サーバー「OpenBlockS 600」と同じ手のひらサイズ。アプライアンスである「EasyBlocks 600」は、「OpenBlockS 600」に比べ、最小の手間でもっとらくちんに「落ちない」ネットワークを導入・運用できる製品で、面倒な部分が少なくなった。本製品の登場により、複数台のサービスを同時に稼働することが可能になった。複数台で使うことで、任意のサービスのダウン時に他の端末がサービスを引き継げる。ぷらっとホームの木村友則・製商品事業本部技術部マイクロサーバ技術課 課長は「複数の端末が無駄なく常に稼働を続け、万が一の場合に高度な冗長性を保つ」と、改良点を強調する。

 「OpenBlockS 600」でも、オペレーションミスなど予期せぬ停止に備えた冗長化機能を搭載していた。ただ、「そちらの構成だと、フェールオーバー(代替サーバーが障害処理やデータを引き継ぐ機能)先として設定した端末は、稼働中の端末がダウンするまで待機状態にする必要があった」(木村課長)。Active-Standby型と呼ばれるこの方式の弱点を克服するため、すべての端末がフェールオーバー先になり、同時にサービスの提供ができるActive-Active型の機能を開発したという。

 また、「EasyBlocks 600」は、設置台数に関係なく、すべての端末を一つのウェブインターフェースで管理できるようにしており、より一層運用・管理を簡略化することができる。

EasyBlocks dashboard

 さらに、「EasyBlocks 600」は、新しく更新されたアプリケーションパッケージを自動でダウンロードし、これを通知するアップデート機能を備えた。「独立したサービスをひとつひとつアップデートするのは手間だが、本製品なら一括してバージョン管理ができる」という。

 ぷらっとホームは、同型の小型サーバーファミリに対応した「サポートサービス」も用意している。同社の技術者が開発・運用、OEM製品化などあらゆるフェーズでサポートしているので、安心して導入・開発することができる。
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外部リンク

ぷらっとホーム=http://www.plathome.co.jp/