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<日立製作所「Hitachi IT Operations Director」導入事例>三京ダイヤモンド工業 “手作業のPC管理”から脱却 導入後に管理工数は80~90%削減

2012/02/23 19:55

週刊BCN 2012年02月20日vol.1420掲載

 ダイヤモンド工具メーカーの三京ダイヤモンド工業は、保有する約100台のPCを効率的に管理するために、PC管理ツールを初めて導入した。採用したのは、日立製作所の「Hitachi IT Operations Director」。リコージャパンが提案し、導入・運用のしやすさと、高いコストパフォーマンスを評価して即決した。三京ダイヤモンド工業が抱えていた課題とは何か、そして「Hitachi IT Operations Director」を活用してそれをどう解決したのか。その経緯をたどる。

取り扱いパートナー:リコージャパン
導入企業:三京ダイヤモンド工業(ダイヤモンド工具メーカー)



ユーザーの悩み:やむなく手作業で管理

導入した三京ダイヤモンド工業
岡崎宏代表取締役
 三京ダイヤモンド工業は、ダイヤモンドを活用したカッターやホイールなどを製造・販売するダイヤモンド工具の専門メーカーで、1966年に設立された。「国内だけでなく欧州や北米でもビジネス展開する」(岡崎宏代表取締役)というグローバル企業で、海外にはオランダに現地法人を設置、国内では5か所の営業所と2か所の工場を有する。

 PCの管理業務は、「開発部」の社員が担当しており、国内拠点に散在するパソコン約100台を、一人の担当者が担っている。「Hitachi IT Operations Director」を導入する以前は、各拠点に定期的に出張し、パソコンの利用状況を確認するなど、現地に足を運んで手作業で管理していた。PC管理を担当する橋本浩一・開発部システム課課長は、「出張に費やす費用や時間を削減できる有効なツールはないかと、調査はしていた。だが、どれも高価で手が出せなかった」と、これまでツールを導入しなかった理由を説明する。

パートナーの提案:ユーザーの悩みを解決できる豊富な機能

提案したリコージャパン
権守秀皆氏
 ツールの存在を知りながらも、価格が高いために、やむなく手作業でPCを管理していた三京ダイヤモンド工業だったが、IT機器・システムの購入でつき合いが深いリコージャパンに「Hitachi IT Operations Director」を薦められたことで、橋本課長はツールの導入に向けて、真剣に検討を始めた。

 リコージャパンは、MFP(デジタル複合機)や複写機といったOA機器の販売に強い販社だが、リコーグループのSI企業やITサービスベンダーと連携し情報システムの企画・設計構築から運用・保守までを網羅するITソリューション事業も得意にしている。

 同社の首都圏営業本部神奈川支社LA事業部LA第二営業部LA1グループの権守秀皆氏は、日々の営業活動のなかで橋本課長の悩みを聞き、その課題を解決できるソリューションとして「Hitachi IT Operations Director」を選んだ。権守氏は、「上司からHitachi IT Operations Directorを紹介され、(三京ダイヤモンド工業の)実現したいことと予算が要望にかなっていると思い、すぐに提案した」と振り返っている。

 権守氏の提案を受けた橋本課長は、「商品カタログをみて、操作画面がわかりやすいな、という印象をもち、私が欲しい機能がすべて備わっていたこともすぐにわかった。そして、何といっても価格が魅力だった。私の試算では、導入したいと思っていたほかのツールよりも5分の1くらい安価な印象」と話す。すぐにフル機能の試用版をダウンロードし、使い勝手を検証。使いやすく機能も比較検討していた他社ツールと遜色ないことがわかり、導入を即決した。

ユーザーが得た効果:導入効果は絶大、管理業務を大幅削減

三京ダイヤモンド工業
橋本浩一課長
 試用版から正規版への移行は、ライセンスキーを入力するだけで実現できるため、トラブルも手間もなく作業を完了することができた。橋本課長は、「稟議書を書く必要もないほど低価格で導入でき、私がツールで解決したいと思っていた項目をすべてクリアしている。また、操作も簡単で、管理画面では今のパソコンの利用状況やセキュリティ対策状況をひと目で把握でき、迷うことなく利用できている。価格、機能、そして操作方法、すべてに非常に満足している」と、導入後の利用状況を語っている。

 管理にかかる工数(時間)は、導入以前に比べて「80~90%削減できた」(橋本課長)という。この削減効果には、管理業務だけでなく、各従業員からのパソコンのトラブルに対する問い合わせ工数も入っており、「遠隔地からパソコンを操作できるリモート機能が標準で搭載されていることも大きなメリット」という。

 橋本課長は「Hitachi IT Operations Director」が備える機能のまだ30~40%しか利用できていないという感覚をもっている。「現段階で未使用の機能もフルに使いこなしたい。使いやすい製品なので着手すればすぐに効果が出るはず」と意欲を示している。

 これまで手作業で行っていた煩雑な管理業務を、ツールの導入で見事に軽減させた三京ダイヤモンド工業。橋本課長は、生産性向上に貢献するための新たなITの導入計画に、多くの時間を割くことができるようになった。業務効率化に貢献した「Hitachi IT Operations Director」を「すごく重宝している」と、その実力に満足している様子だ。

「Hitachi IT Operations Director」の操作画面。トップ画面で主要な情報を得られるため、PCの稼働状況を迅速に把握できる

Partner & User Profile

Partner:リコージャパン
http://www.ricoh-japan.co.jp/

 リコーグループの販売会社で、MFP(デジタル複合機)やコピー機などリコー製IT・OA機器の販売ほか、他社のハード・ソフトを活用したITソリューションの販売にも強い。全国をカバーする販売網を構築しているのも強みで、国内に296か所に及ぶ営業・サービス拠点を保有し、営業担当者は約1万人が在籍している。ここ数年推進してきたITソリューション事業の強化施策が奏功し、ITサービス事業者としての地位も確立した。

リコーのMFPは、国内だけでなく海外でも存在感がある。写真は環境に配慮した主力機種の「imagio MP C6000RC」

User:三京ダイヤモンド工業
http://www.sankyo-diamond.co.jp/

 1966年設立のダイヤモンド工具メーカー。工業用ダイヤモンドを加工したコンクリートなどを切断するカッターなどを製造・販売する。主力製品の「SDカッター」は、1986年に「第6回科学技術庁長官賞(科学技術庁振興功績賞)」を受賞している。神奈川県海老名市と三重県名張市に工場をもち、全国5か所に営業所を構える。国内だけでなく海外にも進出しており、オランダに現地法人を設置している。2005年に日立工機のグループ会社になった。

三京ダイヤモンド工業のヒット商品であるダイヤモンドカッターの「SDカッター」。主にコンクリートを切断する際に利用する



*1 管理対象1台に対して、1ライセンスが必要。管理用PCにインストールする「Hitachi IT Operations Director プログラム」を別途入手する必要があります。プログラムは、当サイトからダウンロードするか、要望に応じてプログラムを格納したCD-ROM(紙マニュアル付)を有償(税込:8505円)でご提供します。 *2 管理用PC1台に対して、必ずご購入が必要なライセンス製品です。管理対象100台までを管理できる100ライセンスをご提供します。100台を超える場合は、追加ライセンスパックをご購入ください。 *3 管理対象を10台追加するためのライセンスです。 *4 Hitachi IT Operations Director 基本ライセンスパックごとに必要です。購入ライセンス数の合計が500までの場合、1本ご購入ください(500ライセンスまでは定額サポートとなります)。 *5 購入ライセンス数の合計が500を超える場合、 Hitachi IT Operations Director 500ライセンスサポートに加えて、10ライセンス追加するごとに必要です。
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