ぷらっとホームは、スマートフォンの組み込み用プロセッサなどの用途で普及してきたARM(Advanced RISC Machines=アーム)コアを搭載した企業向けマイクロサーバと、“楽ちん”運用可能なアプライアンス製品を発売した。クラウドの普及で企業システムがデータセンター(DC)など社外に移るなか、ネットワークインフラやセキュリティ監視はローカル環境に置く傾向が強い。また、社内やDCのクラウド環境では、複数台のサーバの設置運用が必須となる。新製品の低消費電力性能で空調が不要であるなどの特性を生かし、こうした利用環境向けにシステム構築するITベンダーと連携して販売を強化する。
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製商品事業本部技術部 マイクロサーバ技術課 課長 木村 友則 氏 |
ARMコア搭載の新製品は、マイクロサーバ2製品、アプライアンス3製品の計5製品だ。前者は、デュアルコア「ARM Cortex-A9」アーキテクチャCPU搭載で1GBのメモリ空間を備えるハイエンドモデル「OpenBlocks AX3」とシングルコア「ARM9」アーキテクチャCPUとOracle Java搭載モデルの「OpenBlocks A6」。AX3はウェブのフロントエンドサーバやIPS/IDSなどのパケット解析を必要とするセキュリティ対策などのほか、他社がソフトウェアを搭載するアプライアンスのベースハードウェアの用途で活用できる。A6は、センサデバイスや計測器の観測・制御、SATAストレージ、M2M(機器同士が様々なネットワークで相互通信する形態)などの用途に最適なエントリーモデルだ。
同社製商品事業本部技術部の木村友則・マイクロサーバ技術課課長は「AX3で採用したCPUコアは、低消費電力でありながらインテルのAtom(アトム)等に太刀打ちできる性能を備えている」と話す。A6については、「粉じんが比較的多い環境にある調剤薬局用のサーバをはじめ、NAC(Network Access Control)のほか、BEMS(ビル・エネルギー管理システム)や地震計測器といった耐久性が要求される用途などで幅広く使える」(同)という。
一方、アプライアンスは、DNSやDHCP、Proxyなどネットワーク管理サービスを簡単に立ち上げることが可能で無駄のない冗長化機能を備える「EasyBlocks Enterprise」、Webアクセス集中時も閲覧速度を快適に保つ「EasyBlocks Webキャッシング向けProxyモデル」、デジタルアーツと開発した中小企業向けフィルタリング機能を搭載した「EasyBlocks Webフィルタリング向けProxyモデル powered by i-FILTER」をそろえる。木村課長は「手間なし導入、手放し運用できる“楽ちん”アプライアンスで、従来モデルよりも規模の大きいネットワーク環境での活用が可能だ」として、ITベンダーを介した再販で販売台数を伸ばすことを目指す。