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新日鉄住金ソリューションズ上海/新日铁住金软件(上海)有限公司 統括会社によるグループの購買業務の最適化

2016/09/28 19:55

週刊BCN 2016年09月19日vol.1645掲載

 複数の製造拠点の購買業務をシステム化によって統括会社が管理する――。今、中国の日系企業でこうしたニーズが着実に高まっている。理由は、購買コストの削減と内部統制の強化だ。新日鉄住金ソリューションズ上海が提供する「NS Bizbooster」は、そうした購買管理をはじめ、人事・財務・総務といった中国で日系企業が必要とする業務システムの機能テンプレート群だ。

 NS Bizboosterは、NTTデータ イントラマートのシステム共通基盤「intra-mart Accel Platform」上に構築した業務機能のテンプレート群。主な機能として人事(人事情報管理・勤怠管理・休暇・残業申請)、経理(経費管理・ERP連携・e-Bank連携)、購買がある。


 なかでも購買管理は、現在多くの日系企業が抱える購買コストの削減や内部統制の強化という二つの課題を解決する機能だ。例えば製造業の事業拡大を段階的にみた場合、初期は1か所ないしは少数の製造拠点でその規模に最適な調達を行うことはそれほど難しくない。しかし、ビジネスの拡大に伴い、製造拠点が拡大かつ複数になり、それぞれに生産する品種や量が増加するなかで、調達する部材やサプライヤーが重複するにも関わらず、購買業務をバラバラに行っているケースが珍しくない。

 新日鉄住金ソリューションズ上海の梅樺・第4統括部統括部長は、「統括会社による組織機能の最適化の一つが、購買業務のシステム化による集中購買」だと説く。各拠点が手作業や別々のシステムで運用している購買業務を統括会社が“旗振り役”となってグループ全社共通のルールを整備しようというものだ。

 新日鉄住金ソリューションズ上海は、それら顧客の状況に応じた適切な購買管理を実現するため、NS Bizboosterの購買機能のテンプレート(品目マスタ・仕入先マスタ・単価マスタなどのマスタ申請、見積申請、購買申請、発注申請など)を活用して導入のコストや期間を最小限に抑えつつ、一方でユーザーの現在の業務プロセスにフィットするためのカスタマイズにも対応する。SAPや用友などの財務システムとも連携も容易で、タブローソフトウェアの分析ツール「Tableau」やウイングアークの帳票ツール「SVF」と連携して日系企業が求めるさまざまなデータ分析や帳票にも対応している。
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