Special Issue

クオリカ上海/高律科(上海)信息系統有限公司 外食産業に特化した店舗・本部営業管理システム

2016/09/28 19:55

週刊BCN 2016年09月19日vol.1645掲載

 中国の外食産業はマーケットの成長以上に飲食店舗数が増え、近年は一段と競争が激化。上海など主要都市を中心に進出する日系の外食チェーンにとっても、いかに効率的な店舗運営を実現するかが勝敗を分けるカギだ。クオリカ上海が提供する「TastyQube」は中国で日系の飲食店を中心に500店舗近くが利用し、売上管理や食材管理、従業員管理、会員管理に活用している。

家本雅規
流通商務事業部
事業部長
 「売り上げとコストのバランスが課題だ」と中国に進出する日系の飲食店について指摘する家本雅規・流通商務事業部事業部長は、「これまでマーケットの拡大に伴い、ブランドや戦略で順調に売り上げを伸ばしてきたが、ここにきて多くの外食チェーンが課題に直面している」と、その管理方法の重要性を説く。

 日系の外食チェーンの本部や店舗では、売り上げや仕入れ、在庫、客単価を何かしらのシステムまたはエクセルなどで管理している場合がほとんどだ。だが、それぞれのデータを別々のシステムで管理するケースが多く、売上拡大に必要な施策はもとより、店舗ごとに異なる課題をみつけることさえ困難な管理体制が決して珍しくない。

 日本で豊富な導入実績を誇るTastyQubeは外食産業に特化した営業支援システム。売上管理から食材管理、従業員管理、会員管理まで飲食店舗の運営に必要なデータを管理するだけではなく、店舗ごとの目標に対する課題を抽出し、かつ改善項目を“見える化”するなどの点が特徴だ。

 曜日や時間帯によって必要な食材の仕入れが経験則にもとづくのではなく、データによって可視化されるため、店長の熟練度に左右されず、店舗の売り上げやコスト、またサービスを平準化することができる。まさに店舗の売上達成の責任者である店長のための“店長支援ツール”だ。

 さらにもう一つ、クオリカ上海ではさまざまなメーカーのPOS端末に対応するPOSシステム「RealQube」を提供する。テーブル管理や会計、取引取消や返品といったイレギュラー処理の機能を備え、分かりやすいインターフェースで従業員の入れ替わりが激しい飲食店の業務を支える。また、ファーストフードスタイルやテーブル管理スタイル、ハンディー利用スタイルなどに対応するアプリケーションで、さまざまなタイプの飲食店での利用が可能だ。
  • 1