システムやネットワークインテグレーションをビジネスとして手がけるSIer、テクバンがクラウドサービスの提供拡大を図ろうとしている。現在は「Oracle Marketing Cloud」などのSaaSやIaaSが中心だが、将来的にはPaaSの提供にも着手。クラウドを中心にサービスビジネスの比重を高めていき、全体の売上高として100億円を目指している。

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今柳田洋士
事業統括本部
クラウドインフラソリューション部
部長

 テクバンがクラウドビジネスを開始したのは3年前。当初は、オンプレミスを提供する部隊も同じ組織だったが、今年度(2017年1月期)からはクラウドサービスの提供を本格化させるために、事業統括本部内にクラウドインフラソリューション部を設置、独立した組織となった。同部の今柳田洋士部長は、「今はクラウドビジネスが占める割合が売上全体の1割程度だが、これを5年後に2~3割まで引き上げる」としている。
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草場陵祐
事業統括本部
クラウドインフラソリューション部
クラウド基盤ソリューション課
課長代理

 草場陵祐・クラウド基盤ソリューション課課長代理は、「ニーズとして必ず出てくるのがクラウドへの移行。クラウド基盤に特化した部隊としてお客様の要望に応えていく」としている。

 売上拡大で力を注ぐのが、Oracle Cloudだ。直近では、顧客のプライベートクラウド基盤を、Oracle Cloudに移行させるプロジェクトを手がけている。最終的には、Oracle Cloud上で複数のDBをOracle Databaseに統合することも実施。「当社には、Oracle Databaseの技術者が多い。Oracle Cloudの採用はクラウドサービスを提供するうえで大きな強み」(今柳田部長)という。

 今後は、バックアップやバージョンアップ、サーバーの移行などでOracle Cloudを提案していくほか、将来的に無線LANとPaaSを絡めてソリューションの創造など、IoTの観点でビジネスを展開することも視野に入れている。加えて、Oracle Cloudを含むさまざまなクラウドサービス・Oracle Database・ネットワークに長けた技術者が多くいることを活かして、ネットワーク構築やDB移行を含めたオンプレミスからの移行サービスを拡充している。クラウドをキーワードに首都圏が中心のビジネスを各地域のSIerとパートナーシップを組んで案件を獲得することも検討している。今柳田部長は、「Oracle Cloudを当社の“色”として他社との差異化を図る」方針だ。
 
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