Oracle RATとOracle Cloudを採用

 電力やガスの小売全面自由化によって価格競争が一段と激しくなっている電力・ガス市場。厳しい経営環境が継続するなか、コスト構造改革の取組みの加速は不可欠である。

 関西電力では、ITシステムの品質と信頼性の確保に力を注いできたが、サーバーリプレースに伴うリスクを回避するため、構成変更の結果を完全に評価できる「Oracle Real Application Testing(RAT)」を採用し、テストの自動化でコストと時間を大幅に削減することに取り組んでいる。
 
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山崎美智雄
IT戦略室
情報通信センター
電力流通システムグループ
課長

 同社のなかで、コストを抑えながら新技術などによるイノベーション推進のミッションを託されているのがIT戦略室。同室の山崎美智雄・情報通信センター電力流通システムグループ課長は、「テクノロジーは大きく変化しているが、データ保全や災害対策などベースを備えた信頼性の高いITサービスを提供しなければならない」と強調する。
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IT戦略室
情報通信センター
電力流通システムグループ
村上富彦氏

 同グループの村上富彦氏は、「以前、サーバーなどの老朽化によってリプレースを実施したが、後の運用に課題を残す結果となった」と打ち明ける。リプレースによるシステム刷新には、本番環境に移行する前のテストフェーズが重要になってくる。「次回のリプレースでは、必ず成功させる」(村上氏)という思いから、日本オラクルのパートナーで古くからつき合いのあるアシストに相談。アシストから提案されたのがOracle RATだった。

 Oracle RATは、本番環境のSQLをテスト環境で一つひとつ実行が可能な「SQL Performance Analyzer(SPA)」、本番環境のトランザクションをテスト環境で再現できる「Database Replay(DBReplay)」機能をもつ。これによりリスクとコストを抑えて、高品質で実用的なテストをセキュアに行える。Oracle Cloudと組み合わせれば、コストを大幅に抑えて短期間でテストが可能。山崎課長は、「コストは約5分の1」と満足げだ。

 電力供給を担う関西電力のシステムは、消費者のライフラインにつながるようなトラブルは絶対にあってはならない。莫大なコストをかけてシステムを刷新できればいいが、厳しい経営環境のなか、「品質確保のためとはいえ、繰り返しのテストに時間と金をかけているわけにはいかない」(山崎課長)という。Oracle RATによるテストの自動化がリプレース成功のカギを握る。
 
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