<Windows Server 2016  HCIで商機をつかむ Partner>
「HPE ProLiant DL380 Gen10」はS2DベースのHCI構築にも最適


 日本ヒューレット・パッカードは、HCIアプライアンス「HPE SimpliVity 380」の国内販売を2017年6月に開始。すでに目標を超えるペースで販売が拡大している。SimpliVityのベースとなる「HPE ProLiant DL380 Gen10」は、高い安全性に加えて高速なメモリをディスクのように利用できる新機能に対応する。Windows Server 2016のS2DでHCI環境を構築する際にも、トランザクションが多いDB系ワークロードにも対応できるため、基幹系業務を支える仮想化基盤として利用できる。

独自アクセラレータが
高効率なストレージ環境を実現

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ハイブリッドIT事業統括
ハイブリッドIT製品統括本部
エバンジェリスト

山中伸吾氏

 「HCI市場で後発だったが、HPE SimpliVity 380を17年6月に国内で販売したのを機に、HCI市場で攻勢を続けている。すでに目標を超える販売が続いており、大きな手ごたえを感じている」とハイブリッドIT製品統括本部エバンジェリストの山中伸吾氏は語る。

 HPE SimpliVity 380は、2UサーバーのHPE ProLiant DL380をベースに、VMware vSphereと独自Software-Defined Storage(SDS)、ストレージデータ処理を行うハードウェアアクセラレータなどを統合済みで提供するHCIアプライアンスだ。最小2ノードからスタート可能で、無停止でシームレスにスケールアウトできる。

 「主なユーザーは、情報システム部門の人員が不足していて、システムの管理工数が多くて困っているお客様。とくに目立つのは、市役所や病院など。取り扱いに慎重さを求められる個人情報を多くもつため、クラウドに出すことができないユーザーが多い」(山中氏)。

 SimpliVityのコンセプトは「日常をシンプルに変える」。大きな特徴は、データのインライン重複排除/圧縮処理を担う専用のハードウェアアクセラレータカードを搭載していることだ。稼働中のアプリケーションに影響を与えることなく、リアルタイムでのデータ重複排除/圧縮処理を実現する。扱うデータを小さくすることで、I/O性能を高め、バックアップやリカバリなどのデータマネージメント作業も大幅に高速化できる。

 山中氏は、「SimpliVityでは、データ移動が最小化されるため、1TBの仮想マシンを平均60秒でリストアできる。バックアップ処理時もアプリケーションへの影響はなく、遠隔地へのバックアップを高頻度に実行できる」と説明する。

 また、従来のHCI製品では外部装置やバックアップソフトを別途購入して、バックアップ環境を準備する必要があったが、SimpliVityはそれらの機能をすべて標準搭載して統合しているので、導入コストや運用管理コスト、設置スペース、消費電力を大きく削減できる。これにより従来型ITシステム比で、機器を10分の1、TCOを73%削減できるという。
 
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S2Dを活用したHCI構築にも最適な
「HPE ProLiant DL380 Gen10」

 SimpliVityのベースとなるサーバーのHPE ProLiant DL380 Gen10は、世界で最も安全なサーバーを自負する。その一例が、今後の増加が予想される「ファームウェアの改ざん」攻撃に対抗する独自セキュリティ機能で、ファームウェア改ざん攻撃に対する防御/検知/復旧機能、および業界最上位レベルの暗号化機能をハードウェアレベルで組み込んでいる。

 ファームウェアが改ざんされた場合、OSがすぐに止まらないことも多く、法定点検のための停電時などにサーバーを再起動させたときにシステムが起動しないことで、はじめてファームウェアの改ざんに気づくことも多い。これは、一般的なサーバーでは起動時にのみファームウェアをチェックするためである。一斉に再起動した場合、複数のシステムが同時にシステム起動できない状態に陥ってしまう。HPE ProLiant DL380 Gen10では、起動時だけではなく、稼働中も逐次ファームウェアの状態を監視。改ざんを発見した場合、チップ内に別途保存されている正常なファームウェアに復旧できる「セキュアリカバリー」機能を搭載する。

 HCI環境を構築するうえでSimpliVityのようなアプライアンスは手軽で簡単だが、別の選択肢としてStorage Spaces Direct(S2D)を使ったHCIソリューションを構築する場合にも、HPE ProLiant DL380 Gen10はベストな選択になる。

 Windows Server 2016の登場で、OSの標準機能だけでHCI環境を構築することが可能になった。S2Dを使えば、共有ストレージを必要としないシンプルな高可用性システムを手軽に構築できるようになるが、その際に課題となるのがストレージの性能だ。HDDに比べると高速なSSDも、トランザクションが多いワークロードではネックとなるケースが少なくない。それを解決するのが、HPE ProLiant DL380 Gen10が新たに対応する「HPE Scalable Persistent Memory」だ。
 
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ハイブリッドIT事業統括
クラウドプラットフォーム統括本部
クラウドソリューション本部
ソリューション開発部

凌 宇氏

 ハイブリッドクラウド事業統括クラウドプラットフォーム統括本部クラウドソリューション本部ソリューション開発部の凌宇氏は、「高速なメモリ領域の一部をディスク領域として利用でき、最大1TB規模の高速メモリ環境を提供するため、トランザクションが多いDB系のワークロードにも問題なく対応できる。万が一の停電時もバッテリ電源でデータをSSDに書き込み、復旧後にメモリに戻せるので、基幹系業務を支える仮想化基盤として利用できる」と説明する。

 またHPEでは、SimpliVityの販売に合わせて「HPE SimpliVity Focusパートナープログラム」をスタート。認定パートナーに、技術トレーニングの提供に加え、これまでHPEが実施していたインストレーションサービスを移管するなど、ビジネス拡大につながるようサポートしていく。