NECの本永実・プラットフォームソリューション事業部事業部長は「デジタルトランスフォーメーションの実現を支える『ハイパーコンバージドインフラ活用のポイント』と『パートナーとの共創』」と題して講演した。

本永 実
プラットフォームソリューション事業部
事業部長

 本永氏はまず、「デジタルトランスフォーメーション(DX)の時代がやってきた」と強調。店舗の映像から来店者の行動を分析してマーケティングを強化する、車両の運行データを収集・解析して運転情報を可視化するなどをその例に挙げる。

 DXの実現を目指す一部の企業は、すでにデータを収集・分析・活用するための新たなシステムを構築し、新しいビジネスの確立に向けた取り組みを始めている。しかし、「基幹システムをはじめとする従来のシステムと新しいデータ利活用システムをいかに接続し管理するか」が課題となると本永氏は指摘。収集したデータを活用するには、新旧のシステムをつなぎ、適切に管理しなければならず、また、IT人材が不足している中では、より少ない人員で対処する必要がある。

 その上で本永氏は、「ハイパーコンバージドインフラ(HCI)はこの現状を打破するために効果的だ」と強調。「HCIはサーバーやストレージを一つに統合して管理を簡単にする。また、スケールアウトも容易で複雑なITスキルを持つ人材をそろえる必要もない」とメリットを語る。

 NECでは、同社製品を中心とした認証・検証済みモデルのHCIと、オールインワンで導入できる専用モデルの「NEC Hyper Converged System」をラインアップしている。また、情報システム部門の負担を軽減するために、HCIの構築、運用、保守などのフェーズでサポートも提供する。例えば、従来3日近くかかっていたシステム構築作業では自動化ツールを用意することで、約4時間に短縮。運用・保守では、障害対応フローを自動化することで障害時の業務停止、システムへの影響を防ぐことができる。本永氏は「DXでは情シス部門の経営参加が欠かせない。そのためにも彼らの悩みをできるだけ減らしたい」と話す。

 NECではパートナーとの協創にも力を入れており、同社の技術とパートナーのソリューションを組み合わせることで、「DXに合わせた新しい価値を提供していく」と本永氏。将来的には、NECの持つ運用情報を用いたパートナーによるレコメンドサービスなどの提供も想定しているという。本永氏は「HCIはもっとさまざまなことができる。今後も皆さんのDXをお手伝いできるよう頑張っていきたい」と語った。