SaaS間の連携によって生まれる「1+1=3」の価値を顧客に届けたい

  LINE WORKSの最大の特徴は、消費者向けのLINEと同じユーザーインターフェースで簡単にビジネスチャットができること。さらに、 Dropbox Businessとの連携機能を活用すれば、LINE WORKSのトークにファイルリンクを送信でき、テレワークに欠かせないスムーズなデータ共有が実現できる。ユーザーはこの連携機能からどのような価値を引き出せるのか――。ワークスモバイルジャパンとDropbox Japanの両トップに、本紙編集長・本多和幸が話を聞く。

Dropbox Japan=https://www.dropbox.com/ja/about
Dropboxの製品は、よりスマートな働き方を実現するために開発され、
現在180カ国以上で6億人を超える方々に愛用されています。

withコロナ期に真価が発揮される
LINE WORKSとDropboxのビジネス

――まず、ワークスモバイルジャパンの近年の状況を教えてください。

石黒 30年来の電子メールを中心としたビジネスコミュニケーションが今、変わり始めました。電子メールが不要になるわけではありませんが、現場ではしゃべるようなリズム感で本音を言うビジネスチャットが求められているのです。第三者機関による調査で、当社は有償ビジネスチャットの国内シェアを3年連続でトップ。新型コロナウイルス感染症対策のリモート勤務が普及して、この傾向にさらに拍車がかかっています。
 

――LINE WORKSの強みはどこにありますか。

石黒 特別な教育がなくてもITスキルに依存せず簡単に使えること、PCでも使えますがタブレットやスマートフォンだけでもフル機能が使えること、個人向けのLINEとセキュアにやり取りできること、この3点だと認識しています。

――同じく、Dropbox Japanのビジネスも急成長しているようですが。

五十嵐 とても堅調で、日本のビジネスは“超優等生”です。その背景には働き方改革による追い風もありますが、最大の要因はサービス自体がシンプルで使いやすいことでしょう。あらゆるファイルを高速に共有できることも評価されていますし、昨年からデータを国内で保管することも可能になりました。
 

――withコロナ期に生まれた新しいユースケースはありますか。

五十嵐 一つは学校での利用です。オンライン授業だけならウェブ会議でもできますが、教材配布や課題提出に動画ストリーム配信とファイル共有の両方ができるDropbox Business(以下、Dropbox)が適しています。企業でも、Dropboxはファイルサーバーと違ってVPNなしで共有できて効率的ですし、Dropbox Paperを使えば共同編集も可能。Zoom連携機能は以前に比べて20倍も使われようになりました。初期導入費用を抑えるための「Dropbox Business エンタープライズ・全員パック」という日本発のサービスも始めましたし、クラウド電子署名ソリューション「HelloSign」を導入すればハンコ出社も不要になります。
 

石黒 B2Cビジネスでは、LINE WORKSとLINEの連携機能がお客様との“非対面営業”に活用されています。

――急成長している両社ですが、LINE WORKSとDropboxの連携が2019年11月に発表されました。

石黒 どちらも使いやすいサービスであり、中堅中小企業のみなさまの事業に貢献したいという共通点が、連携に踏み出すきっかけになりました。

五十嵐 共通性があることに加えて、顧客層も魅力的でした。また、当社のお客様からは「LINE WORKSと連携して使うことで生産性向上を図りたい」という声が寄せられていました。

両者を連携させることによって
「1+1=3」の価値が生み出される

――その連携の意義を両社はどのように評価されていますか。

五十嵐 実例として、関西で食品スーパーを展開している三杉屋様では電話をLINE WORKSにFAXをDropboxに置き換え、設備工事大手の大成温調様でもDropboxとLINE WORKSを併用させた使い方で、現場の生産性を高めておられます。SaaSの一番の良さは連携にあり、SaaSとして提供されているDropboxとLINE WORKSを連携させることによって、お客様は「1+1=3」の価値を享受できると考えています。

石黒 当社も同じように考えています。LINE WORKSにもファイルストレージや共有機能はありますが、Dropboxとの連携に踏み切ったのは、お客様が自由にチョイスできるようにするため。建設・建築業のお客様では、ゼネコンから工務店様の幅広い層で、図面を共有しながらと現場でのタイムリーなコミュニケーションに使われています。LINE WORKSはAPIを無料で公開しているのでどんなツールでも連携することが可能です。

――連携機能について、さらに強化する予定はありますか。

石黒 時期は申し上げられませんが、LINE WORKSとDropboxの連携は、さらに一歩踏み込んだ実装を計画しています。

――最後に、本紙読者へのメッセージをお願いします。

五十嵐 これからのクラウドビジネスでは、SaaS連携商材を組み合わせて販売することが重要になります。リセラーの皆様、ぜひ一緒にやっていきましょう!

石黒 サービスを提供する立場として、このような連携を今後も推進していきます。より多くのお客様にご利用いただけるようメーカーとリセラーの連携をさらに強化していきましょう!
 
Dropbox Japanの五十嵐 光喜社長(左)と
ワークスモバイルジャパンの石黒 豊社長