シスコのウェブ会議「Cisco Webex」との連携で非対面の営業活動を提供

 コロナ禍に伴うニューノーマルの時代を迎えて、ワークスモバイルジャパンのビジネスチャット「LINE WORKS」が急速に伸びている。顧客のLINEとチャットができるので、非対面営業の効率が上がるからだ。さらに、シスコシステムズ(シスコ)のウェブ会議システム「Cisco Webex」と連携させれば、リッチな体験を顧客に提供することも可能。本紙編集長・本多和幸が、この連携が持つ意義と販売戦略について両社のキーマンに聞く。

シスコシステムズ=https://www.cisco.com/c/ja_jp/
シスコシステムズは、インターネットを支えるネットワークテクノロジーを世界中で提供しています

withコロナ時代のビジネス継続を
LINE WORKSやWebexが可能にする

――新型コロナへの対策として、“リモート”に取り組む企業が増えています。LINE WORKSとCisco Webexのビジネスへの影響はいかがでしょうか。

福山 直接会えないのならチャットで――なのでしょうか、以前の5倍くらいのスピードでLINE WORKSのビジネスは成長しています。ただ、LINE WORKSだけでは解決できないテーマがあることも確か。ITベンダーとタッグを組んで、お客様の働き方を変えていくお手伝いをしたいと考えています。
 

石黒 コロナ禍に伴うニューノーマル(新常態)では、働き方もオフィスの在り方も大きく変わりました。これからは、オフィスワーク、テレワーク、リモートワークの三つが融合したハイブリッドの形態がメインになるはず。その間をつなぐネットワークやセキュリティの提供が当社の存在意義になっていると思います。
 

――LINE WORKSの一番の強みといえばどこですか。

福山 国内8600万人が使っているLINEユーザーとチャットができることです。最近のお客様は電話やメールには応じてくれませんが、LINEなら応じていただけることが多い。対面営業が難しくてもお客様との関係をキープするのに役立ちます。

――競争が激化しているウェブ会議システムの市場で、Webexはどのような強みを発揮していますか。

石黒 当社は以前からソフトとハードの両面でビジネスをしてきましたし、クラウドもオンプレミスも扱っています。Webexの環境も当然ハイブリッドになっていますから、お客様のニーズに合わせて、PCやモバイルデバイスだけでなく、電話やビデオ専用端末からもウェブ会議に参加できます。その結果、当社の2020年6月の集計では、世界で5億人以上の方がWebexベースのウェブ会議に参加。国内でも、ウェブ会議の開催数が5倍(20年2月対比)、参加者が8倍(同)と急伸しています。

――企業の実際の営業活動に、LINE WORKSやWebexはどのような価値を提供するとお考えですか。

石黒 オンラインでの働き方が標準になりつつある今、Webexは社内コミュニケーションだけでなく、取引先とのコミュニケーションや採用面接にも使われ始めました。企業の文化もオンラインが前提となり、Webexを導入したいというお問い合わせも人事部や総務部から持ち込まれることが多くなっています。

福山 LINE WORKSを導入している企業間では、チャットや資料共有、スケジュールの共有が直接でき、会わなくても情報共有できる環境づくりを支援します。
 

チャットとウェブ会議の連携で
非対面接客を後押し

――LINE WORKSとWebexを連携させると、どのような使い方ができますか。

石黒
 例えば、化粧品のセールスでは、LINE WORKS、LINE、Webexの三つを連携させることによってお客様にリッチなオンライン体験を提供できるようになります。具体的には、販売員がLINE WORKSでお客様のLINEとつながって、商品のポイントなどをテキストのチャットで説明。メークの仕方を教えてほしいとお客様に頼まれたら、Webexでのウェブ会議に招待してお見せするといった接客方法です。販売員とお客様のどちらもWebexアプリをインストールする必要はなく、LINE WORKSやLINEの画面をクリックするだけでビデオ通話が始まりますから、使い方はとても簡単です。

福山 つまり、お客様を連れてくるところまでがLINE WORKSとLINE、オンラインでの対面接客で購買の気持ちを固めさせるのがWebexという役割分担です。

――連携ソリューションを広めていくため、どのような拡販戦略で臨みますか。

福山 LINE WORKSとWebexを組み合わせて使っていらっしゃるお客様の事例を基に両社共同のマーケティング活動をしていこうと考えています。販売店様向けの共催セミナーでは、製品デモや販売の仕方を説明する予定です。

石黒 LINE WORKSとWebexの双方を取り扱っている代理店は多いので、共同のマーケティングは容易だと思います。

――最後に、両社の協業関係の将来展望についてお話しください。

石黒 デジタル化が進む今、当社がなりわいとしてきた専門家向け市場とワークスモバイルジャパン様の出発点となった消費者向け市場は融合しつつあります。お客様に良い体験を提供していきたいですね。

福山 47都道府県の全ての方にLINE WORKSを使っていただく、というのが当社のミッション。LINE WORKSという入り口からデジタルの世界に入り、Webexのリッチな体験から可能性を広げ、日本のGDP向上に貢献したいです。
 
ワークスモバイルジャパンの福山耕介・執行役員法人ビジネス事業本部長(左)、
シスコシステムズの石黒圭祐・執行役員コラボレーション アーキテクチャ事業担当