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サイバー攻撃に強い社会の実現を目指す

フォーティネットジャパン 社長執行役員

田井祥雅

取材・文/岩田晃久 撮影/大星直輝

2023/03/13 09:00

田井祥雅

週刊BCN 2023年03月13日vol.1960掲載

 フォーティネットジャパンは、次世代ファイアウォール(FW)「FortiGate」を多くのSMB(中堅中小企業)に導入するなどして大きな成長を遂げてきた。2022年7月に社長執行役員に就任した田井祥雅氏は、これまでの強みを生かしながら、エンタープライズの開拓とOT(オペレーショナルテクノロジー)セキュリティの推進を目標に掲げている。サイバー攻撃が増加・巧妙化する中で、SMBからエンタープライズまで多くの企業のセキュリティを支え、サイバー攻撃に強い社会の実現を目指す。
(取材・文/岩田晃久  写真/大星直輝)

エンタープライズの開拓に着手

──20年11月の入社から、副社長兼メジャーアカウント統括本部長としてどういったことに取り組まれたのでしょうか。

 米Fortinet(フォーティネット)はSMBに強い会社で、特に日本ではその部分をより強く取り組んできました。SMBの場合、パートナー経由が大半で、お客様の中には、IT部門がないケースも多いため、シンプルなメッセージを使って販売するかたちを重視しています。

 一方のエンタープライズは、欧米では数年前からビジネスが順調に伸びていますが、日本では当社を知らないお客様が多く、営業していたものの、なかなか導入が進まないといった課題があり、そこをどう伸ばしていくかが私のミッションでした。エンタープライズでは案件が大きくなるため、当社製品を使うことで自社のビジネスにどういったメリットがあるのかを経営層の方々は重視します。そのため、直接会って、当社のことを説明し理解してもらうことからスタートしました。加えて、セミナーの開催などマーケティング強化にも取り組みました。その結果、エンタープライズでの利用は拡大しており、エンタープライズを担当しているパートナーが当社製品の販売をスタートするなど成果が出ています。

──その後、22年7月に社長に就任されました。

 もともと次の社長にという話をいただいていたため、驚きはありませんでした。ただ、私はエンタープライズを中心に手がけてきましたが、久保田さん(久保田則夫前社長)が注力してきたSMBにも責任を持つことになるため、その覚悟は必要でした。

──年々、従業員も増えています。組織づくりで重視する点を教えてください。

 従業員数は526人(22年9月30日時点)で、急速に組織が拡大しています。コロナ禍に入社した社員も多く、社員同士で顔を合わせる機会が少ないなど、不安もある状況でしたが、マネジメント層が努力していることもあり、現在はうまく運営できています。

 会社としては、エクセレントカンパニーを目指しています。具体的には、プロフェッショナルな人が集まり、互いを尊敬、信用して新しいモノを作り出し、社員が当社で働いていることを自慢できる環境をつくっていきたいです。

──国内企業はDXの推進に取り組んでいますが、セキュリティ意識は変化しているのでしょうか。

 本当の意味でセキュリティ意識の変化の潮目は、22年3月に起きたトヨタ自動車の取引先部品メーカーがサイバー攻撃を受け業務を停止した結果、トヨタ自動車の国内全工場が停止した事件からだと思います。グループ会社や取引先などの業務が止まると、全体に大きな影響を及ぼすことが明確になりました。

 事件後に製造業の経営者にお会いすると、自社やサプライチェーン企業のセキュリティについて質問されるケースが増えており、国内企業のセキュリティ意識は高まっていると感じています。
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  • さまざまなニーズに対応する製品群
  • OTセキュリティの推進に取り組む

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外部リンク

フォーティネットジャパン=https://www.fortinet.com/jp