大塚商会は、2002年から「New Web」戦略を始動させる。「リアルビジネスとバーチャルの融合は前からいわれてきた。その真の姿をより具体的に提供していく」(大塚裕司社長)というのが狙いだ。同社は、90年代に「COF(コピー、オフコン、FAX)戦略」を掲げ、複写機ディーラーから総合事務器商社へ脱皮していった。「New Web戦略は、今後の大塚商会の5年、10年間を方向づける」ものと位置づけている。

 2002年の経済、業界動向について大塚社長は、「不景気はしばらく続くだろう。しかしIT投資そのものは減らない。生産性の向上を図り、ローコスト経営を実現しない限り、企業は生き残れない。この認識は、勝ち組企業であればあるほど強い」と見る。

 顧客企業のIT投資を吸収していくには、「ウェブを活用したソリューション提供が必須。ただし、それだけではなく、リアルビジネスとウェブをいかに有機的に結びつけ、融合させていくかがカギになるだろう」というのが大塚社長の考えだ。同社はここ数年、社員の意識改革も含め、社内体制の再構築に取り組んできた。

 「事業再構築とITシステムは切っても切れない関係にある。当社は、ウェブを活用したITシステムを構築することで、それなりの実績を上げることができたと自負している。このノウハウとソリューションをNew Webに反映させていく」方針。

 具体的には、(1)OSM(大塚セキュリティマネジメント)、(2)ODS21(大塚ドキュメントソリューション)、(3)SMILEie、(4)たのめーる、(5)ウェブラーニング、(6)ウェブビジネス――を重点事業分野として、「New Web」構想を反映させたソリューションを順次構築し、ユーザーに提供していくとしている。

 「あまり早いうちから手の内を明かすと他社にまねをされてしまうので…」と、具体像の提示にはまだ慎重だが、「New WebでNew Wave(新しい波)を巻き起こしてみせる」と、大きな自信を見せる。