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BSLシステム研究所 低価格の業務ソフト発売

2002/09/09 16:30

週刊BCN 2002年09月09日vol.956掲載

  BSLシステム研究所(小野秀幸社長)は、低価格業務ソフトの新シリーズ「かるがるできるシリーズ」4製品を発売する。同社の業務ソフト「らくだシリーズ」について、「もっと機能が欲しいというニーズが出てきた。今回、らくだよりさらに使いやすいシリーズを発売することで、機能向上と使いやすさを提供する」(小野社長)。ソリマチ、インテュイットなど競合企業が低価格商品を販売していることから、かるがるできるシリーズの価格も8800円にするとともに、使いこなせなかったユーザーには商品を購入価格で買い取るサービスを実施。「当社のメインターゲットであるビギナー層に対し、低価格だけはないメリットをアピールする」(横倉順一会長)方針だ。

「かるがるできるシリーズ」を新投入

 「かるがるできるシリーズ」は、9月20日に「かるがるできる販売」(8800円)、「かるがるできる出納」(8800円)、10月18日に「かるがるできる給料」(8800円)、販売、出納、給与の3ソフトを1パッケージにした「かるがるできるパック」(1万9800円)の合計4製品を発売する。

 同社はパソコン、経理などの業務知識がないユーザーでも利用できるソフトをコンセプトに、1994年から「らくだシリーズ」を販売。累計で12万本を出荷している。

 小野社長は新シリーズ発売の経緯を、「当社のコンセプトは、難しいソフトは作らず、使いやすいものを販売していくこと。この方針は今後も変わらないが、らくだシリーズの販売を行うなかで、もっと機能が拡充したものが欲しいという要望があった。そこで初心者ユーザー向けの新シリーズを開発した」と説明する。

 こうした同社自身の事情に加え、小規模事業所向け業務ソフト市場は、ソリマチから「みんなのシリーズ」が新たに発売され、インテュイットも他社製品からの乗り換えキャンペーンを実施するなど競争が激しくなっている。

「かるがるできるシリーズをより低価格で販売するとともに、使いやすさをアピールするために、使いこなせないユーザーには購入価格で商品を買い取る挫折買取サービスを実施。ビギナーユーザーのための製品というコンセプトの周知徹底をはかり、他社との差別化とする」(横倉会長)

 その他の特徴としては、(1)パソコン初心者の使い勝手を考えた画面設計といつでも参照できるオンラインヘルプ、(2)らくだシリーズ普及版よりさらにお買い得な8800円のロープライス実現、(3)どの製品でどの業務ができるのかを購入前に確認できる機能一覧を明記したパッケージ、(4)すぐに使える専用帳票20枚、パックは60枚を同梱、(5)電話やFAX、E-mailでサポートが受けられる無償永久サポート――など。
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