10トントレーラーで日本縦断

 マイクロソフト(阿多親市社長)は、中小企業市場開拓を狙い、大型トレーラーで全国をキャラバンする「マイクロソフトIT体験キャラバン」を10月から1年間実施する。同社では、中小企業向けセミナーを昨年から全国で実施しているが、「中小企業ユーザーの実状を聞いた結果、当社との距離が遠く、これを縮めていく必要があると感じた」(ゼネラルビジネス統括本部IT推進本部マーケティング部・白水公康部長)として、10トントレーラーで全国各地をまわり、中小企業ユーザーとマイクロソフトとの接点を強める。トレーラー内ではセミナーを実施するほか、地方自治体、地元パソコン販売店とのタイアップも実施する予定で、中小企業市場の底上げをはかる。これにより現在は220社のIT推進全国会のメンバーを500社まで拡大する。

 トレーラーは10月上旬、北海道をスタート、1年をかけて全国を回る。基本的には1都道府県につき3か所でイベントを行う。

 トレーラーを使ったセミナーは、「人の目に触れやすい10トントレーラーなので宣伝効果が高い。中小企業ユーザーがITに対する必要性、関心をもってもらう体験を提供する」(白水部長)ことを狙う。

 マイクロソフトでは、昨年から全国で中小企業向けセミナーを実施しているが、「予想以上にマイクロソフトへの認知度が低く、ブランドが通用しなかった」という。

 IT体験キャラバンは、この結果を反省点として、中小企業ユーザーに加え、青色申告会などの地元の公共団体、マスコミなどとタイアップし、IT導入を訴える。

 トレーラー内では、電話やファクスと同様に社内ネットワーク、インターネット、電子メールが必要なツールであることや、IT導入プロセス、最新テクノロジーなどを提案するビデオの上映、無線LANを活用した仮想オフィスでの体験コーナーを設ける。

 セミナーのターゲットは、中小企業と地方自治体。e-Japan構想でIT化を迫られている地方自治体向けソリューションも紹介し、IT化の底上げを狙う。

 また、サーバーライセンスを地元量販店で販売することを促すなどの展開も行っていく計画だ。

 IT体験キャラバンによってIT化への興味をもった中小企業に対しては、販売パートナーであるIT推進全国会のメンバーがフォローする。これまでのセミナーでも、「興味をもってくれた中小企業は必ず名刺交換を求める。これで次のビジネスに発展させる素地ができる」という。

 マイクロソフトでは、今回の全国キャラバンで、IT推進全国会の参加メンバーを現在の220社から500社まで拡大する方針だ。

「初期段階では当社の狙いをきちんと理解したパートナーが必要ということで、パートナーの数を急速に増やしてこなかったが、中小企業向けビジネスの拡大にともない、現状のパートナー数ではビジネス全てをフォローしきれない。より多くのパートナーによって中小企業ビジネスを活性化していく」ことを狙う。