シマンテックは、個人向けセキュリティソフトの新バージョン「Norton(ノートン)2003シリーズ」7製品の発売を前に、米本社コンシューマ&クライアントプロダクトデリバリー担当・ステファン・G・カレン上級副社長(=写真)が来日、本紙の取材に応じた。カレン上級副社長は、「コンシューマ市場でこれほど激しいトップシェア争いを続けているのは日本市場だけ」という。そのうえで、「統合的なセキュリティソリューションの提供が当社の強み」との見解を示した。

米本社上級副社長が来日

 カレン上級副社長は、コンシューマ市場でのトップシェア競争について、「米国では2年前に価格競争が起こったが、今では沈静化している。欧州などでも沈静化しており、日本が唯一、シェア争いが続いている国だ」と分析する。日本のコンシューマ市場については、「ユーザーが求める機能、使いやすさを提供していくとともに、ディストリビューションチャネル、小売店とのパートナーシップを築いていくことが重要な戦略」だとする。

 機能面では、「当社はアンチウイルスだけでなく、セキュリティ対策を包括的に提供することができる」点をシマンテックの優位点としてあげる。現在のワールドワイドでのシェアについて、「トレンドマイクロは日本以外の市場では当社のライバルとはなっていない。米国でのライバルはマカフィードットコムだが、彼らが公表している出荷数は1四半期あたり4万ボックス。当社は500万ボックスを出荷しており、実績で上回っている」としている。

 新しい傾向として、ISP側がアンチウイルス対策を行うケースが増えているが、「ISPはユーザーにアンチウイルスソリューションを提供する重要なチャネルとして、今後さらに拡大していくだろう。しかし、残念ながら複合型ウイルスが増加し、ISP側のアンチウイルス対策だけではエンドユーザーにとって万全なセキュリティ対策をとることができない。やはり個人のデスクトップのセキュリティ対策も必要」との見解を示した。新種の凶悪なウイルスに対しては、「現状のセキュリティ対策は事後対応しかできないことが大きな課題。事前の対応については、ウイルスらしい挙動をキャッチするなどの施策を引き続き強化していくことになる。当社はワールドワイドでユーザーベースと拠点をもっている。この点が強みとなっている」という。