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ダイワボウ情報システム セキュリティビジネスの専任部隊を設置

2002/11/11 16:37

週刊BCN 2002年11月11日vol.965掲載

 安全・確実なセキュリティ商品として誰もが手軽に入手できる――。ダイワボウ情報システム(DiS、横山満社長)は、その重要性が強く認識されながらも、販売パートナーやユーザーにとってハードルが高いセキュリティシステムについて、簡単・手軽なパッケージ商品として構築、これを基軸としたセキュリティビジネス新戦略を開始した。

 DiSが10月から本格展開を開始したセキュリティビジネス新戦略は、「高機能かつ低価格化が進行したファイアウォール商品を核に、アンチウイルスソフトその他のセキュリティソフトを絡めた数種類のセキュリティパッケージを構築。販売パートナーが手軽に扱えるパッケージ商品として提供するとともに、教育・サポートをはじめとするサポート体制を完備した」(ソリューションビジネス推進部・矢野律元部長)という。

 この新戦略に向けた社内体制として、各営業部を横断するセキュリティビジネス専任部隊「D/Dプロジェクト1」を今年4月にスタート、6か月に及ぶ調査・研究を経て、今年10月からDiSセキュリティビジネスの中核として本格活動を開始した。

 今回のセキュリティビジネス新戦略は、販売パートナーが自信をもって扱える商品力とサポート力がベースとなる。商品は販売パートナーが手軽に扱えるパッケージとして常時在庫するとともに、「マルチベンダーとしてその時点で最適のパッケージ構成を常に追求する」(D/Dプロジェクト1・可児康之副部長)という。

 パーケージ化と並んで今回のセキュリティ新戦略のポイントとなるサポート体制については、全国68か所に及ぶDiS営業拠点が一次窓口となり、先端セキュリティ技術については全国6か所のソリューションビジネス課とD/Dプロジェクト1による支援体制を完備した。

 日本のセキュリティ市場は2001年実績で約3300億円。毎年30%の伸び率を考慮すると、04年には約7500億円の市場と予測されている。

 しかし、「手軽に導入でき、かつ効果の高い商品とサポートがあれば、いますぐにでも導入したい」という潜在ユーザーが多く、現実の需要は予測値をはるかに上回るとの指摘もある。

 同社では、5万円を切るファイアウォールを核としたSOHO向けセキュリティパッケージの品揃えに加えて、IDS(不正アクセス監視システム)などにより高度なセキュリティシステムの品揃えを充実。コンシューマから企業・自治体に至る広範なセキュリティビジネスの開拓を目指す。
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